コチサニュース No.125 2001.8.6

 ここ2ヶ月、携帯電話の留守電に無言電話が入っている事が多くなっていました。

 着信履歴には電話番号がしっかり表示されています。

 もしかして、これって新手のなんかの勧誘?

 とりあえず、無視をしてせっせと着信履歴を消す作業に没頭することにしました。

 これなら「迷惑メール」と違って、受け手側にお金の請求はこないしね。

                     

 先週の土曜日のこと・・・

 またまた着信履歴にいつもの番号が・・・

 しかしいつもと違っていたのは、今回は留守電にメッセージが残っていたことでした。

                     

 「ママー、まゆだよー、おなか減ったよー・・・じゃぁーねー」

 それは、コチサがリスニングマガジンで作る偽物の「子供の声」ではなく、本物の幼い女の子の声でした。

 こうしちゃいられない・・・

 早速、着信履歴に記録された電話番号を押しました。

                     

 コチサ

 「もしもし・・・まゆちゃん?」

 まゆ

 「ん?・・・そう」

 コチサ

 「あのね、今ママに電話したでしょ?」

 まゆ

 「うん」

 コチサ

 「いつもママに電話してるよね」

 まゆ

 「うん」

 コチサ

 「でも時々、ママからお返事来ない時あるでしょ」

 まゆ

 「・・・」

 コチサ

 「あのね、それ、まゆちゃんが間違えてお姉さんの電話にかけちゃってたんだよ」

 まゆ

 「まゆ、まちがえないもん」

 コチサ

 「そだね、間違えてないよね、お姉さんの電話が間違えてるんだよね。でね、電話が間違えちゃって、今のまゆちゃんの電話、お姉さんの電話に入っちゃったんだよ。だからママには通じてないんだよ。もう一回、ゆっくり電話番号を押してママにかけてくれる?」

 まゆ

 「うん」

                     

 暫くして、コチサの携帯が再び・・・


 まゆ

 「もしもし・・・ママ?」

 コチサ

 「あぁやっぱりまゆちゃん。お姉さんだよ。困ったねぇ。電話さんが、いつからか間違えて覚えちゃったんだね・・・どうしようかぁ?・・・まゆちゃんお腹空いたんだよね」

 まゆ

 「うん」

 コチサ

 「ママが帰ってくるまで我慢できるかな?」

 まゆ

 「土曜日はね、いつもお弁当がおいてあるんだけど、今日は置いてないの」

 コチサ

 「うーん(困った)」

 まゆ

 「・・・」

                     

 無言の時間が続き、結局

 「お弁当がなかったってことは、今日は早く帰ってくるってことだよ」

 とお互いを納得させ、まゆちゃんにはとりあえず我慢して待っててもらうということで電話を切りました。

 その日はなんか気持ちの晴れない一日でした。

                     

 ところが翌日・・・

 「もしもし、突然のお電話失礼いたします。私、まゆの母ですが・・・」


 真相が判明しました。

 最初からお母さんが、まゆちゃんに間違った電話番号を教えていたようです。

 「なんかあったら、電話しなさい」

 しかし、一度もかかってきたことのない電話に

 「しっかりした娘だ」

 と思っていたようです。

 「全く、親バカで・・・」

 お母さんは、恐縮していました。

 コチサ

 「何度かかけていたようですよ。留守電にメッセージを残したのは今回が初めてでしたが、着信履歴には結構記録されていましたから・・・」

 とりあえず、コチサが関わった範囲での円満解決!

                     

 同じ間違い電話でも、無視できるものとそうではないもの、いろいろあるものです。

 特に、純朴なまゆちゃんの素直な声は、「何か」をしなくてはならないという気にさせてくれました。

                     

 コチサは今、録音されたまゆちゃんの声を何度も再生させて、発声の仕組みや声のトーンを真似しています。

 次号、リスニングマガジンの子役「橋本香奈枝」の声に成長のあとがあるかどうか、乞、ご期待!


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