コチサニュース No.67 2001.3.19

 工事現場と道路が接して、人の流れと車の流れが混乱する交差点から20メートル入った道路での事・・・



 痺れを切らした車が強引に右折を試みました。

 対面する道路では、歩行者の男性がちょうど道路を渡りだしたところです。

 右折車と接触しそうになりました。

 右折車はかろうじてハンドルを切り、歩行者を巻く感じで通り過ぎます。



 しかし、収まりのいかないのが歩行者です。

 一瞬だけでも怖い思いをしたことが許せなかったようです。

 走り去ろうとする右折車の後ろ辺りを思いっきり蹴飛ばしました。

 右折車のお尻が凹みました。

 でも右折車の運転手さんは、歩行者の形相がとても怖かったようで、そのまま走り去りました。



 まだ、怒りの収まらない歩行者は、工事現場の交通整理をしている作業員の人に、食ってかかりました。

 「お前が、しっかりして見ていないからだ」

 と矛先を変更しました。

 通行人や工事関係者になだめられる歩行者。

 なだめる言葉にも反論します。

 「ただでさえ気分が悪い時に、寛容な気持ちになれるわけ無いだろ!」



 この言葉に、コチサの中で何かがはじけた気がしました。

 相手に対して気分を害したり、ひどく立腹したりするのは、相手が悪かったり、自分と相手との相性が悪かったりするせいなのだと思っていました。

 でもどうやらそれだけではないらしい事がわかりました。

 単純に自分自身の問題なんだと言うことに気が付きました。

 自分や自分の周りのことが全て順調で、毎日がイキイキと感じられて生活していたら、突然自分の前を横切った車に対して、

 「あーラッキー、ぶつからなくて良かった、今日も運がいいぞ!」

 と笑顔さえ浮かぶんだろうと思いました。

 でも、自分の気分が落ち込んでいて、イライラしてたら、コチサも方法こそ違っても、やはりその怒りをその車にぶつけていたと思います。



 世の中のどんなことも、全ては自分の主観から見えているのだから、自分の解釈によってどうにでも受け入れられる。

 そしてその解釈は、その時の自分の気分によって決まる。

 だったら、毎日すてきな気分でイキイキ過ごしていけたら、自分だけでなく、自分が出会う周りの全ての事が、自分にとってすごくラッキーに動いてくれているってことになるんじゃないだろうか・・・

 コチサはなんか大発見をしたような気分になって、とても嬉しくなりました。

 これって当たり前の事ですか?

 コチサは世界的な大発見のような気がしたんですけど・・・



 ということで、この真理をこれからは「コチサの法則」と呼ぶことにしました。


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