コチサニュース No.59 2001.2.28

 2月が終わります。

 今日明日にも、春一番が吹くというニュースが流れています。

 コチサはこの「春」という言葉が、大好きです。

 「春」という言葉を聞くだけで、心が浮き立ってしまいます。

 それに加えて「一番」という言葉も・・・

 性格からいって、いかにも好きそうな言葉だと思われるでしょうが、確かにその通りなのです。

 「一番」という言葉じゃなくちゃ気が済まないのです。

 中華料理屋さんに「五〇番」とかあると、「一番」にすれば良いのにとか思っちゃいます。

 子供の頃、香川の銀行が「百十四銀行」なのが悔しくて、どうして「一番銀行」じゃないのかと誰にも言えぬ憤慨を覚えたものでした。

 まぁそんな訳だから、「春」と「一番」がくっついた「春一番」なんて言葉を聞くと、これはもう放ってはおけない喜びというか、盆と正月が一度にきた(ちょっと表現が時代錯誤か・・・)くらいの感慨があるわけです。

 この「春一番」をさかいに、もう今年は良いことだらけだと信じきってる自分がいるのです。



 そういえば、世の中は広いもんだから、そんなコチサが喜びまくっちゃうような名前を兼ね備えた人も中にはいるもんです。

 もう何年も前、まだ晴海の会場があったころ、「春一番」さんとお仕事をご一緒させていただきました。

 まぁ、そのお仕事には、話せば長くなるいろいろな事があったのですが、「春一番」さんはとても心の優しい方でした。

 なんか素人のコチサにも、その世界で生きるには大変すぎるんじゃないかと感じさせた優しさを持った方でした。



 コチサは年賀状の挨拶に、「謹賀新年」と書く代わりに「春一番」と書くことがありました。

 なんか「謹賀新年」よりすごく嬉しい気がして書いていたのですが、お父さんに 「バカなことはやめろ」 と怒られてやめました。

 お父さんは、髪を乱してしまう「春一番」が好きじゃなかったのかもしれません。



 キャンデースさんの歌にも「春一番」というのがあります。

 題名が良かったので、真っ先に買ったのを覚えています。



 でも、あとちょっとの努力が足りなくて、コチサに目を向けてもらえなかったものもあります。

 地元の青果店、「春市場(はるいちば)」は、「ん」が足りなかったばっかりに、「春一番」になれずに、コチサは近所の「小川屋」で野菜を買っていました。

 東京に出て来てはじめて住んだ街の「花市場(はないちば)」に至っては、「な」が違っていて「ん」が抜けていたので、母の日のカーネーションを一回買ったきりのお付き合いでした。

 近所のペットショップ「猿一番(さるいちばん)」では、「さ」と「は」の違いで・・・

 (はい、これは嘘です。つい調子に乗りました



 と言うわけで、待ちに待った心浮き立つ「春」の日に向けて、徒然なるまま、「春一番」の思い出を綴ってみました。

 おあとがよろしいようで・・・


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