コチサ療養通信 part1

2003年7月11日(金)   チエちゃん、その後
大手術を乗り越えたチエちゃんでしたが、気力を失ったのか、食事もリハビリも受け付けなくなってしまいました。

看病のため、週に2回、東京-石川間の約500キロを、車で往復する息子さんの姿も疲労の色がはっきり出てきました。

コチサ
「その後、お母さんどうですか?」
息子さん
「それがね、急に元気になって、食事をして歩く練習を始めちゃったんですよ」
コチサ
「そりゃ、良かった。でもどうして急に?」
息子さん
「いや、私がね、ポロッと言っちゃったんですよ。東京に来て一緒に暮らすかいって」

77歳の女性の一人暮らしを、500キロ離れたところから見守るのは、見守るほうも見守られるほうも辛いものがあります。

それに・・・

なによりも、チエちゃんは寂しさが募っていたはずです。
看病中も、息子が東京に帰ると言うと、決まって体調を悪くしていたチエちゃんです。
息子さんの言葉は、これまでの人生で、何より嬉しい言葉だったはずです。

「怖いのは、病気に負けることではなくて、気力が萎えてしまうことだ」
コチサが入院中に、同室の女性から聞いた言葉です。

今、チエちゃんの心に、大きな明るい灯がともりました。

良かったね、チエちゃん。
そして、英断を下した息子さんにも拍手。

これでコチサも、毎週紫蘇ジュースが飲めるわけだ(^_^)v

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