コチサ療養通信 part1

2003年7月10日(木)   嬉しいお別れ
前回芳しくなかった検査結果が、今回は「良」となりました。
素直に大喜びしたいところですが、毎回検査結果がコロコロ変わる状況に、先生もまわりも、そしてコチサまで振り回されている状態です。

先生
「不思議な体質だねぇ」
コチサ
「全くです」
先生
「とりあえず、時間をおいて月末にもう1回検査しましょう」
コチサ
「望むところです」

で、検査後かつての病室に上がっていくと、知ってる顔は、丸ちゃん一人になっていました。

コチサ
「やぁ」
丸ちゃん
「どうだった?」
コチサ
「うん、かくかくしかじか」
丸ちゃん
「そりゃ良かったね」
コチサ
「だから、また月末に顔を出すよ」
丸ちゃん
「月末かぁ〜」
コチサ
「ん?どしたの」
丸ちゃん
「私、いないかも知れない」
コチサ
「!」

この病室に、もう3ヶ月も居続けた丸ちゃん。
日々入れ替わる入院患者さんに、いつも暖かい声をかけて安心させてくれた丸ちゃん。
そして退院する患者さんたちを心から喜んで見送ってくれた、丸ちゃん。

でも、寂しかったはず・・・
だって、自分の「その日」はなかなかやって来ないから・・・
「病室の主」になんか、なりたくなかったはず・・・

コチサ
「やったね!ついに退院なんだね」
丸ちゃん
「だから、もしかしたら会えないかも」
コチサ
「良いんだよ。それは良いことなんだから。寂しいけど嬉しいことなんだから」

3Fの7人部屋。
コチサが密かに名づけた「チーム・コチサ」の時代が、いよいよ終わろうとしています。
良かった、本当に良かった。

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