No.463 「涙の女王」 2004.11.22
 ランチ

 会議後の遅い昼食となった週末の土曜日、流れの中で某ホテルのランチに飛び込みました。

 ギャルソン
 「あいにく2時までですが、よろしいでしょうか?」

 コチサ
 「まだ45分ほどありますね、結構です」

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 ・・・ということで、コチサご一行4名さまは、すでにお客さんがいなくなっている閑散とした客席に陣取りました。

 こういう席になると、田舎の所帯じみた付き合い癖が抜けないコチサは、つい場を盛り上げようと気を使ってしまいます。

 (会議の席ではろくな発言もしないくせに・・・^-^;)

 コチサは、いわゆる盛り上げの為の話はいくつかの引き出しを持っています。

 (コチサはこれを密かに「気づかいの引き出し」と呼んでいます^-^;)

 今回のような、真面目系で少しミーハーが入っている人たちの中では「芸能オチ系」が受けるので、コチサはそのネタを披露する事にしました。

 内容は、コチサがこれまで仕事に行った中で出会ったボケ話集です。

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 例えば・・・

 いつぞやの地方イベント・・・

 メインは松鶴屋千とせさん、
 そしてコチサはMC・・・

 会場の看板には、「松鶴屋千とせ、来たる!」。
 そしてその横には「益田沙稚子、来たる!」。

 誰も益田沙稚子なんて知らないのに、本人が真っ先に腰抜かしちゃったよぉ〜^-^;

 とか・・・

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 例えば・・・

 様々な分野の著名人オークションに、何故か事務所の手違いで^-^;、期待のMCとして参加することになったコチサ。

 控え室では某日活アクションスターのおじさまに「君は誰だい?」などと言われながら小さくなっていて・・・

 でもいざオークションになったらコチサのバックが、その俳優さんより高く売れちゃって・・・

 バックが良いものだったから値段的には良かったんだろうけど、サインまでしちゃってるからかえって価値が下がっちゃうはずだから、きっと買った人は一生懸命、サインを消そうとしてると思うよ・・・

 だって益田沙稚子なんて誰も知らないんだからさ^-^;

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 などと・・・

 自分オチのネタで、そこそこの盛り上がりを取っていました。

 これも営業だ、ガンバラねば^-^;

 ・・・とそこへ、やはり残り30分のランチでも良いですということで、別の打ち合わせからの流れの一行が入ってきました。

 コチサチームと同じやはり紅一点の4人組ですが、「紅」の輝きがコチサのテーブルとはランクが違います^-^;

 「紅」は、女優の田中美里さんでした(^o^)

 コチサ的には涙の女王「チェ・ジウ姫」の吹き替え版の声、冬ソナグループの大物ってイメージです。

 そしてその田中さんのグループは、空席だらけの室内なのに何故か、コチサのテーブルを一つはさんだ横に座りました。

 やっぱりオーラのある人は違います。

 何が違うって、場を盛り上げようなんて気を使いません^-^;

 気を使うのはもっぱら回りのスタッフの方です。

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 コチサ
 「(気を使うより、気を使わせる人間にならないと、大物にはなれないんだよね^-^;)」

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 わかっているけど、静寂が苦手なコチサはいつもハナを切って話してしまうのです^-^;

 ところでそんな状況ですが・・・コチサとしても、盛り上がっている自分のテーブルの勢いを止めるわけにもいかないので、オチネタを披露し続けなくてはなりません^-^;

 この状況でこれは、結構恥ずかしいものがあります^-^;

 何故なら、田中さんのテーブルは・・・

 最初こそ、2,3の静かな会話を交わしていたようですが、だんだん静かになっています。

 どうやら、コチサのテーブルの会話を聞こうという成り行きになったようです。

 自然に聞こえてくるし、それを聞いていたほうがあえて話題を作らなくて良いし・・・

 みたいな感じでしょうか^-^;・・・

 嫌だなァ・・・

 コチサたちが帰った後の会話が予想できるなぁ・・・

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 田中さん側スタッフ1
 「いや、面白い勢いのある子でしたね」

 田中さん側スタッフ2
 「きっと、有名人との仕事が嬉しくて自慢で仕方ないんだろうね」

 田中さん側スタッフ3
 「若い頃にありがちだよね。田中さんもそんな時はありました?」

 田中さん本人
 「覚えてませんわ、でも元気があっていいですわね」

 田中さん側スタッフ4
 「まぁああいう子に限って、陽の目を見ることは無いんですけどね」

 田中さん本人
 「まぁ、そんなぁ若い夢のある子に失礼ですわ」

 田中さん側スタッフ3
 「でもそんなもんですよ。もともと才能のある人間は、あんなにべらべらおしゃべりじゃありませんよ」

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 嫌だなァ・・・^-^;

 コチサは別に自慢でも何でもなくて、ただのネタなんだけどなぁ・・・

 場を盛り上げなくちゃって、つい気を使っちゃうのは田舎モンコチサの性格なんだよなぁ・・・

 それに決定的なのは、コチサは夢見がちな少女じゃなくて、実は田中美里さんより年上だったりするんだよなぁ〜^-^;・・・

 しゃべりながら、それでもみんなと一緒のタイミングで食事は終わらせなくてはと早食いをするもんだから・・・ランチの石焼スープハンバーグで口の中は火傷で皮が向けちゃいました。

 (全く、悲しすぎるぜ^-^;)

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 コチサ
 「あーぁ、コチサもいつか人に気を使わせる身分になりたいなぁ」

 コチサ側スタッフ1
 「多分、ならないと思いますよ」

 コチサ
 「それって、出世しないって事?(`_')」

 コチサ側スタッフ1
 「いや、性格的な問題じゃないっすか^-^;」

 コチサ
 「ジウ姫の声の田中さんはきれいだったね」

 コチサ側スタッフ2
 「あー、そういえばドラえもんの声優たちが、来年春から一新されるみたいですよ」

 コチサ
 「ふーん」

 コチサ側スタッフ2
 「どうです?立候補してみては?」

 コチサ
 「しずかちゃん役で?^-^;」

 コチサ側スタッフ2
 「いや、スネオなんかどうです?」

 コチサ側スタッフ3
 「いやいや、歌の下手なところはジャインアンがいんじゃない?」

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 かたやジウ姫、こなた希望的観測の夢の話でさえジャイアンかい^-^;

 負けるもんかぁ〜(⌒0⌒)/~~

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