![]() わぁー!!! 散歩から帰って家に入ろうとしたら、「鍵」が無い!!! 「落としたんだ・・・」 顔から血の気が引いてきます。 キーホルダーには、他に事務所の鍵やら愛車コリブリ号の鍵など一連の大切なものが繋がれています。 億単位のお金が預けられている銀行の貸し金庫の鍵まで・・・ 勿論嘘です^^; それに銀行の貸し金庫って鍵をくれるの? 使った事が無いからわからない・・・(-_-) コチサの頭は、今日の道のりを高速回転で辿ります。 でも、どう考えても落とすような事をした覚えはありません。 とりあえず、来た道を下を向きながら戻りますが、キラッっと光る鍵は見つかりません。 ![]() コチサ 「只今ぁ」 社長 「お帰り、元気ないね」 コチサ 「あのさ、会社の鍵って特殊なやつだよね」 社長 「うん。複製の出来ない、なんか高価なやつ。事務所のオーナーがセキュリティを考えてるんだね」 コチサ 「もしさ、その鍵をさ、落としちゃったりなんかしたらどうなんだろうね?」 社長 「(落としたんだな、こいつ)・・・そりゃ大変な事になるだろうね」 コチサ 「ふーん」 社長 「それが何か?」 コチサ 「いや別に・・・」 社長 「(あくまでもしらを切る気か)じゃぁさ、一人より二人、とりあえず何処で落としたかもう一度考えてみよう」 コチサ 「うん!・・・あっ(なんで?バレてるよ)」 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ![]() そして、ひとつずつ行動を検証していきますが、光明は見出せませんでした・・・ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 社長 「ふーん、でも随分長い道を歩いたんだね」 コチサ 「元気の源だからね」 社長 「そんなに長く歩いていれば、トイレにも行きたくなるでしょ」 コチサ 「あっ!!!!!」 社長 「行ったんだ、どこ?」 コチサ 「小田急百貨店」 社長 「何、君は散歩の途中のトイレにわざわざ小田急百貨店に入るのか?」 コチサ 「三越の時もあるし、京王も伊勢丹もあるよ。新宿のデパートは総なめさ」 社長 「犬みたいなやつだね」 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ![]() 小田急百貨店でトイレに入ったときに唯一、洗面所でバックを開けました。 でも束の鍵が詰まっているキーホルダーを落としたんなら、音がするはず・・・ でもとりあえず小田急百貨店に電話です。 ![]() コチサ 「もしもしこんにちは、コチサです」 担当の女性 「は?」 コチサ 「あのー本日そちらで落し物をしたかもしれないので、落し物担当部署へお電話回していただけますか?」 担当の女性 「お待ちください」 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 電話が回されること、数十秒 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 落し物担当部長 「はい、遺失物担当です」 コチサ 「あのー、そちらでキーホルダーの落し物は届けられていませんでしょうか?」 担当部長 「どのようなキーホルダーでございますか?」 コチサ 「音符のマークのついたキーホルダーで、鍵が4つついてます。そのうちの一つはなんか偉そうな特殊な鍵なんです。会社のなんですけどね・・・なんでも複製の出来ない鍵とかで・・・会社自体はそんなにたいしたもんじゃないんですけど、見栄っ張りで・・・」 担当部長 「あ、あのーもう結構です。確かにそのキーホルダーは届けられております」 コチサ 「ほ、本当ですか!!ありがとうございます。直ちに伺います」 ![]() ![]() なんでもキーホルダーは、3階のトイレに落ちてあって、たまたまそこを利用した従業員さんが見つけて届けてくれたようです。 ありがたいことです。 落し物が戻るなんて、コチサは人の情けに涙が止まりませんでした。 小田急百貨店の担当者の皆さんの心地良い対応にも感謝の気持ちで一杯です。 願わくばコチサがお礼代わりに届けた1000個のピザを、従業員の皆様が喜んで「美味しい、美味しい」と言って食べてくれていれば幸せです。 勿論嘘です(-_-) 小田急百貨店の方々は、お礼を受け取るような方では無い事は最初からわかっていたので、コチサは心痛みながらも手ぶらで参上仕りました。 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 社長 「どこまでも調子の良いやつだ」 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: というわけで、優しさに満たされた、コチサ秋の一日でした。 小田急百貨店の皆さん、本当にありがとうございました。 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ![]() 「ちょ、ちょっと待った。今気が付いた。従業員さんがみつけて届けてくれたって事は、君は散歩の途中にデパートのトイレを利用するだけじゃなくて、従業員専用のトイレを使っているって事か?」 コチサ 「たまにね。混んでる時にはね」 社長 「・・・・・」 |
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