No.167「ケメコの歌」  2001.11.16

 「ボヘミア エーゲルマン・グラス」・・・赤いグラスは、不思議な力を持つと信じられてるんだって! ハートクラブ(FM徳島、毎週月曜日放送中)で、コチサとお芝居の相手役を務めてくれている、ヤナッチが入籍しました。

ハートライン

 社長

 「一応会社としてお祝いを贈りたいから、何か見つけてきてくれない?」

 コチサ

 「了解!」

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 あれこれ悩んだコチサですが、ハートクラブは「お酒」をテーマにしたラジオドラマなので、ペアグラスに決めました。

 ヤナッチは下戸だけど、まっいいか。

 コチサも下戸だけど、もらえるものなら何でも嬉しいからね。

 ということで、どうせ会社のお金だい。

 ボヘミア・エーゲルマンのペアのワイングラスに決定!

 美しいカットに光が乱反射して、独特の輝きをふりまいています。

 ペアのワイングラスで乾杯かぁ(^^)

 コチサ

 「これ下さい。結婚祝いに」

 販売員さん

 「ありがとうございます。ご結婚祝いでしたら、ちょうど今、ロシアからの職人がデモストレーションの最中です。この模様にあわせた彫りでお名前をお入れ出来ますが、いかが致しましょう?」

 コチサ

 「お願いします」

 販売員さん

 「では、新郎新婦様のお名前は?」

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 えっ?

 そうだ、コチサ、新婦さんの名前知らない・・・

 だって会った事もないもん。

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 コチサ

 「もしもし、ヤナッチ?」

 ヤナッチ

 「あぁコチサッチ」

 コチサ

 「あのさ、彼女の名前教えてちょ」

 ヤナッチ

 「ケメコだよ」

 ひゃぁ〜ケメコだってぇ^^;

 いいんだな、それで、ヤナッチ。

 コチサの中でまた悪魔の囁きが始まりました。

 ヤナッチは例によって、まぁ少しの照れもあって、いつものジョークのつもりで答えたんだと思います。

 まさか、それがグラスに名前を入れる、結婚祝いのプレゼントだと思ってないからね。

 コチサがここで、「あっそう」と言って電話を切って、グラスに「ケメコ」と入れたらどうなるでしょう。

 プレゼントを渡すのは社長です。

 あぁ〜もう考えただけで笑えます(^^) 

 社長

 「ヤナ君、結婚おめでとう。これささやかだが我が社からのプレゼントだ」

 ヤナッチ

 「ありがとうございます」

 社長

 「ボヘミア・エーゲルマンのペアのワイングラスだよ。名前入りだよ。奥さんと二人で使ってくれたまえ。コチサ君が買いに言ってくれてな」

 ヤナッチ

 「えっ?」

 ケメコでいってみよーよ!

 もう想像しただけでワクワクの楽しい展開です。

 社長の手前、そしてネーム入りの高級グラスを前にして、ヤナッチも

 「あの、あれは冗談で・・・」

 などとは死んでも言えないでしょう。

 冷や汗をかきながら、グラスを受け取り、今度は家に帰って奥さんに謝るんです。

 「ごめん、ちょっとした冗談が冗談じゃなくなってしまって。とにかく今度から、あの会社にだけは君の名前は一生ケメコにしといてくれ」

 もう、そう考えると愉快で愉快で・・・(^^)

ハートライン

 社長

 「で、結局どうしたんだ?」

 コチサ

 「いや、さすがにコチサも分別のある大人。訳を説明してちゃんとした名前を聞き出しましたよ」

 社長

 「ヤナ君も冷や汗もんだったろうな」

 コチサ

 「でもギリギリまで迷ったんです。コチサ的には大好きなジョークだったんで突っ走ろうかと思ったんですが・・・」

 社長

 「ありがとうコチサ君、よく踏みとどまってくれた。一生に一度のことだからな、ヤナ君的にはジョークでは済まされなかったはずだよ」

 コチサ

 「なんの、なんの。コチサもそこまではやりませんよ。もう想像しただけで十分楽しみましたから」

 社長

 「しかしなぁ」

 コチサ

 「ん?」

 社長

 「ケメコかぁ・・・ヤナ君はいくつだ?」

 コチサ

 「はぁ、コチサより3つほど年下のはずですが・・・」

 社長

 「なんでケメコなんて知ってるんだろ。昔ねフォーク全盛時代にケメコの歌っていうのが流行ってな。今時の若者がそんな古い歌を知ってるなんて・・・やっぱり奴は若年寄りだな」

 音符昨日ケメコに会いました。
   星のきれいな夜でした。
   ケメコと別れたその後で
   小さな声で言いました。
   好き。
   好き。
   ボクはケメコが好きなんだぁ〜
   あ〜あ〜

            (by 社長熱唱^^;)

ハートライン

 ヤナッチ、結婚おめでとう!

 奥さんの「メグミ」さん、お幸せに!

 幸多かれとお祈りいたします(*^_^*)


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