No.166「忘年会のお誘い」  2001.11.14
 忘年会のお知らせシーズン到来
 自宅のファックスが年に一度の大活躍の時期を迎えました。

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 一応、「所属タレント」「預かりタレント」としていくつかの事務所にほとんど名前だけの登録をしているコチサには、この時期各社から「忘年会のお知らせ」が舞い込みます。

 ありがたいことです。

 一応名前だけとはいえ、所属タレントに声をかけてくれるのですから。

 ところで今年は面白いことに気が付きました。

 忘年会の場所は、何処も毎年ほとんど決まっています。

 お気に入りの中華料理店であったり、クラブやバーであったり。

 うぅっ、食べたいっ 

 まぁその会社の社長の趣味や個性で決まるのでしょうけど。

 そして今年は、場所が同じなのに明らかに会費が安い。

 某事務所に至っては、去年は9千円だったのが、今年は4千円です。

 同じ場所、同じ時間なのに・・・

 どゆこと?

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 コチサコチサ

 「やぁやぁ、ご無沙汰してます、コチサです」

 にしむっちゃんにしむっちゃん(某事務所社長)

 「やぁ久しぶり、元気?忘年会のお誘い届いた?」

 コチサ

 「そんなのより、たまには仕事チョーダイ」

 にしむっちゃん

 「まぁまぁ、こっちも不況でさぁ」

 コチサ

 「不況と言えば、忘年会の会費、今年は半額以下じゃん」

 にしむっちゃん

 「そうなんだよ。今年はさぁ、もう9月から店の方からさ、安くしますからまた今年もお願いしますって言ってきてね・・・」

 コチサ

 「で、半額以下になるわけ?」

 にしむっちゃん

 「そう、すごいディスカウントだよね」

 コチサ

 「怪しいなぁ」

 にしむっちゃん

 「へっ?」

 コチサ

 「にしむっちゃんがボッてたんじゃないの?」

 にしむっちゃん

 「な、なんてことを・・・」

 コチサ

 「だってにしむっちゃん自分で言ってたじゃん、不況だって」

 にしむっちゃん

 「不況だからって、そ、そんな」

 コチサ

 「だって9000円が4000円だよ、おかしいなぁ」

 にしむっちゃん

 「全く、失敬だなぁ。でもね、君に言われる筋合いは無いんだよ」

 コチサ

 「へっ、どゆこと?コチサだって登録タレントだよ」

 にしむっちゃん

 「そうだよ。でもこれまで忘年会来たためしがないじゃん。会費払ったこと無いくせに人を疑うとはお門違いだね」

 コチサ

 「そんなぁ、今までは会費が高くて行けなかっただけだよ」

 にしむっちゃん

 「じゃぁ今年は来てくれるんだ、ありがとう」

 コチサ

 「そうだ思い出した。この電話、お断りの電話だったんだ。コチサ忘年会今年も欠席」

 にしむっちゃん

 「な、なんで?」

 コチサ

 「会費高いから」

 にしむっちゃん

 「だってさっき、何でこんなに安くなったのって聞いてきたじゃん」

 コチサ

 「コチサにとってはね、9000円も4000円も同じなんだよ。どっちも高くて手が出ないんだよ」

 にしむっちゃん

 「じゃぁ、最初から文句つけるなよ」

 コチサ

 「じゃぁねい(^o^)丿」

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 電話を切り、いつもの事務所にて一息

 コチサ

 「ふぅー全く、忘年会のお断りを入れるのも一苦労だい!ところで社長、この事務所の忘年会、今年はどうする?」

 社長

 「うちは会費はとらないからな。コチサ君は毎年参加してるよな」

 コチサ

 「偉そうに。去年は年末の大掃除が長引いて、「花月」でラーメンだったじゃん」
でも花月のラーメン美味しいんだよね

 社長

 「餃子もついたぞ」

 ギョーザの大盛り、いいねいいね!

 ミエはって社員から会費を集めて、高級な店で忘年会をやる社長ってのも困ったちゃんだけど、ラーメンと餃子で忘年会の社長ってのもなぁ・・・

 社長

 「じゃぁ、今年はそこの駅前の屋台の焼き鳥屋にするか。あそこうまいらしいよ。あそこなら8時には終わるぞ。早く帰れるしな」

 焼き鳥屋のおにいちゃん

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 だめだこりゃ(>_<)


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