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FILE21-山猿コチサ誕生
20/30days
コチサのペッパーフレンズ●益田沙稚子 


コチシム交友録一回目は、ぐっどさんとコウちゃん。ぐっどさんはスマートな正統派の作家さんで全ての回においてコチシムをリードしてくれた「コチシムストーリーテラー」です。コチサは今後永久に足を向けて眠れません。
対するコウちゃんは、いきなりコチサを山猿と呼び、間抜けなキャラクターこそ実在コチサだと決めつけたとんでもない奴です。
コウちゃんによると「山奥の田舎から出てきたコチサ猿は、東京生活でも山猿のままで、垢抜けず、すぐ木に登りたがる。食う事に抜け目が無く、特にアイスクリームが好きでベトベトになった手でキーボードを打つ」そうです。そして困ったことに、今ではこのキャラクターが実在コチサだと信じているシンパがいます。
ぐっどさんが作り上げたコチサの上京までの苦難の歴史を、いとも簡単に「猿がバナナを持って汽車に乗った」と片づけ、夜汽車の窓に移る自分の孤独な姿に涙するコチサも、コウちゃんにかかれば「ガラスに映った自分の姿を餌と思い飛びつき、額をぶつけて涙する猿」となります。「なんで猿なの?」と聞けば「HPの写真を見たから」と言ってきます。書いてるだけでも、むかつく奴です。でもその文章は惹き付けられずにはいられない魅力を持っています。ファンが付くのもわかります。「文章が素晴らしいのだから、後は人の本質を見抜く洞察力があればね」と皮肉をいうと「(不敵に笑うコウ)」と、卜書きの様な返事が来ます。
そういえば、弟のメール(ファイル19)の続き。「コウちゃんて、子供時代のお姉ちゃんを見てたみたいだね」そんなぁ!コウちゃん、あなたは一体誰?
これからコチシムを読む皆さん、「人は誰でも在りたいと信ずる姿になる」、みんなが山猿コチサが実在コチサに近いと信じれば本当にこの可憐なコチサは山猿になっちゃうよ。
もう戻るのは嫌!あっ認めちゃった。


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左側面の笑顔のコチサ