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FILE8-人生禅問答
7/30days
コチサのペッパーフレンズ●益田沙稚子 

カメラに向かって嘆くコチサ


今日と明日は、人生のドアをひたすら勝手口から開けようと努力した人の両極端な結末を!
準君はコチサより若干先輩、某自動車メーカーの営業マンでした。準君の人生は悩み考える事以外は何もないのではないかというものです。
彼のメールはいつも質問調、その質問は少ない日でも30問は下りません。どれもこれもふざけて答えてはいけない雰囲気があります。必然的にコチサも準君のメールに割く時間が多くなります。よりよい自分、正しい生き方を求めることが人生の目標の準君。不条理なことに出会うと真剣に悩み、自分を追いつめます。
ネを上げたのはコチサです。そりゃそうでしょ、準君は悩む事がライフワークでもう日課になっている。コチサは適当に生きることをよしとするオポチュニスト。それがいきなり連日の人生論。答えても答えても終わりの無い禅問答。
真剣に答える事が出来なくなったコチサは、「海外にでも赴任してみたら?言葉の通じない人に悩みを打ち明けてみてよ。通じなかったら悩みじゃないんだよ。本当の悩みなんて言葉を超えた万国共通感情なんだから」。終わった。卑怯だけどこれでいい。コチサの精神はこれ以上は持たない。そして毎度の番狂わせが起きたのが半年後。
「真剣に考え、答えてくれたコチサさん。やっと辞令が降り、今マレーシア支社に勤務しています。現地の人は優しい人ばかりです。新しい人生の指標をくれたコチサさんには心から感謝しています」
知らないよ、コチサ何にも知らない!準君の人生なんだからね。これから準君の中でマレーシアの人たちの印象が変わっても、ましてやコチサへの感謝の気持ちが方向転換しても。(可能性は300%位ある)全ての展開は準君の心次第なんじゃないの、って今更責任逃れのコチサ。
誰か、マレーシアからのメールをシャットアウトする方法知りませんか?


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