No.755 「北九州、フグと笑顔と約束と」 2011.12.29
 「北九州空港に到着です」
 「北九州空港に到着です」

 北九州で、一人芝居「コチサのおはなしピエロ」を三日間四ヶ所公演をさせていただきました。

 ちょうどクリスマスシーズンだったこともあり、クリスマスパーティまで催していただき、感謝感謝の思い出深い公演となりました。

 今回は、発達障害を持つ児童部の施設、そして同じく成人部、養護施設、重症心の療育センターをまわらせてもらいました。

 楽しみに待っていてくれたという言葉に、こちらも有頂天になり、お互いノリノリで楽しい時間を過ごすことができました。

 コチサのお芝居や活動に賛同して呼んでくれる人たちに感謝。

 楽しみに待っていてくれる人たちに感謝。

 そして一緒になって笑って喜んであっという間に過ぎていく、そのひと時に感謝です。

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 「子供たちの真っ直ぐな瞳に見つめられます」
 「子供たちの真っ直ぐな瞳に見つめられます」

 「大きな声で一緒に歌ってくれます♪」
 「大きな声で一緒に歌ってくれます♪」

 「(じゃ、まったねー)と手を振ってお別れです」
 「(じゃ、まったねー)と手を振ってお別れです」

 「ありがとうございました。あんな喜んだ嬉しそうな顔をするんですね、私たちも初めて知りました」

 と、日々生活を共にしている学園や療育センターの先生方に言っていただけると、

 「こんないい加減なコチサでも、役に立っているのかも知れない」

 と、少し胸が詰まったりします。

 手作りのクリスマスプレゼントをくれたり、コチサを気に入ってぴったりくっついて離れなくなってくれるお子さんたちに囲まれると、その詰まった胸が押されて、鼻の奥がツーンとなったりします。

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 「お話しの世界へと入っていきます」
 「お話しの世界へと入っていきます」

 「子供たち、真剣に聴いてます」
 「子供たち、真剣に聴いてます」

 コチサ公演・北九州地区支部長(以下、北9支部長)
 「いやぁ、お疲れさまでした」

 コチサ
 「なんの、なんの(^o^)、こちらこそ、今回は、お声をかけていただきありがとうございました」

 北9支部長
 「みんな、また来て下さいじゃなくて、今度いつ来るの?でしたね」

 コチサ
 「そうなんです。でも、ああなると適当な事が言えないから、言葉に詰まるんですよ」

 北9支部長
 「コチサさん、貧乏なんですよね」

 コチサ
 「余計なお世話だい(`_´メ)」

 北9支部長
 「こちらとしても、あくまでもボランティア的な扱いしかできないから恐縮してるんですけど、こんな活動がなんとかビジネスベースで、せめてトントンにでもなる方法はないんですかね」

 コチサ
 「無いよ」

 北9支部長
 「そんなぁ、あっさり┓(´_`)┏」

 コチサ
 「さんざ、手を尽くしたよ。「見てもらえばわかるんです、目の輝きが違うんです、絶対に何かが産まれるんです」そう言っていろんなところに掛け合ったよ」

 北9支部長
 「でも、見てくれなかったわけですね」

 コチサ
 「見てくれたよ」

 北9支部長
 「でもダメだったんですか」

 コチサ
 「確かに言う通りですね、目の輝きが違います、私も初めて見ました、って言ってくれたよ」

 北9支部長
 「良かったじゃないですか」

 コチサ
 「うん、良かったよ」

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 「先ずはご挨拶・・・」
 「先ずはご挨拶・・・」

 「だんだん子供たちに笑顔が増えてきます」
 「だんだん子供たちに笑顔が増えてきます」

 でも、そこから、「じゃぁ、こうしましょう」って続く話では無いのは、コチサ自身が一番よくわかっていました。

 人はみんな、得手不得手があります。

 このコチサの活動が、何らかのシステムになって、生活基盤が確立された上での活動になれば、それはコチサの夢が叶う事になるんだけど、それはもしかしたら、コチサの仕事じゃないかもしれない・・・

 世の中には、そういうことをシステムにして考えて実現していくのが得意な人がいるはずだけど、コチサはお芝居をして見てもらうことが得意な人間だから・・・

 不得手の分野に一生懸命に力を注いでも、肝心のお芝居にパワーがなくなったら、何も成り立たない。

 それに、こうして身銭を切ってまで、呼んでくれる人たちがいて、喜んでくれる人たちがいる。

 コチサは、ただただパフォーマンスに全精力を注いでいればいいんだ・・・

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 北9支部長
 「でも、それじゃコチサさんも、生活成り立たなくて苦しいままじゃないですか。せめて衣食住の安定ぐらい欲しいじゃないですか」

 コチサ
 「フグ!」

 北9支部長
 「へっ?」

 コチサ
 「フグだよ、フグ(^O^)、今日の夕食はフグでしょ。だから北九州来たんだよ(^_^)」

 北9支部長
 「もしかして、わざわざ北九州まで公演に来たのは、フグが決め手だったんですか^-^;」

 コチサ
 「うん(^o^)、フグと言われちゃ、来ないわけに行かないでしょ\(^o^)/」

 「フグのお店です」
 「フグのお店です」

 「外は真冬の風・・・」
 「外は真冬の風・・・」

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 コチサニュースをお読みいただいている皆さま、2011年も一年ありがとうございました。

 不定期すぎる更新にも、広いお心で付き合ってくださり、更新の度に励ましのメッセージや応援のメールもいただきました。

 ここでも、コチサは感謝の気持ちでいっぱいです。

 2011年は、全国のたくさんの施設でのお芝居を積極的にやらせていただきました。

 その中には、全く反応の無い、背中が凍るような経験もありました。

 物語の意図したところとは全く違う部分での反応で、学ぶところも多々ありました。

 1000人の人には1000通りの個性があることも身を持って理解しました。

 多くの経験を積ませていただいた年となりました。

 来たるべき2012年は、その経験という種を開花させる年にすべく、一層の精進を積んで、この道に邁進していく所存です。

 今後とも、コチサのボイスプレゼンテーションをどうぞよろしくお願い致します。

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 世界中に、そして日本でも、たくさんの事が押し寄せて、混乱や戸惑い、絶望や悲観、苦しみや悲しみに包まれた年でしたが、それでも希望を失わないで生きていこうという秘めた力が、一挙に実を結ぶのが2012年だと信じております。

 2012年が、皆さまにとって良い年となりますように、お祈り申し上げます。

 「2012年・・・幸多き年でありますように♪」
 「2012年・・・幸多き年でありますように♪」

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