さぁ、新しい年が始まりました。
毎年、年の初めは気持ちが「グッ!」と引き締まり、
「あれもやろう」
「これもやろう」
とワクワクします。
そして、
「あれも出来るさ」
「これも出来るさ」
と、怖いもの無しの気分になるのも恒例です。
でも、三日経ち、三週間も経つと、
「あれも出来なかった」
「これも出来なかった」
と、すっかり意気消沈し、
三ヶ月も経つと、そんな「思い」があったことなどすっかり忘れて、
「早く桜が咲かないかなぁ〜」
などと、新たな季節の変化に心が奪われています^-^;
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そんなことを、毎年毎年、繰り返したコチサだから・・・
もう今年は、
「あれもやろう」
「これもやろう」
と目標を立てることをやめようと・・・思うはずなのに・・・
今年も、懲りずに、
この日が来ると、
「あれもやろう」
「これもやろう」
とワクワクし、
「あれも出来るさ」
「これも出来るさ」
と、怖いもの無しの気分になってます\(^o^)/
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で、コチサが新年早々考えた、怖いもの無しの企画とは・・・?
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コチサ
「大家さん、明けましておめでとうございます」
大家さん
「コチサさん、今年も実家に帰らなかったの?」
コチサ
「えぇ、大家さんが母のようなものですから^-^;」
大家さん
「まぁ相変わらず、今年も舌先三寸で生きていくのね^-^;」
コチサ
「えぇ、それだけの人間ですから^-^;」
大家さん
「コチサさんにとって、今年も素敵な年になりますように(^o^)」
コチサ
「ありがとうございます。・・・時に大家さん、お庭の木、相変わらず立派ですね」
大家さん
「あら、木になった柿はおすそ分けしたはずだけど・・・」
コチサ
「やだなぁ、コチサは柿が欲しくていったんじゃないですよ」
大家さん
「あらそう・・・コチサさんが含みがなく褒めるなんて珍しいから、早合点しちゃったじゃない」
コチサ
「コチサが食べたいのは、ザクロですよ^-^;」
大家さん
「ザクロって・・・おの庭の奥の大きなザクロの木?」
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大家さんの家はたくさんの木があって、季節ごとに美味しい果物が実を結びます。
コチサも、たくさんおすそ分けをしてもらっているのですが、ザクロだけはまだいただいていないのです。
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大家さん
「だって、あの木は庭の奥にあって、ひときわ大きくて、家族のものでも手を出せないのよ。年に一回庭師さんに手入れしてもらうだけ・・・私たちだってザクロは食べたことはないのよ」
コチサ
「口惜しいものでございます」
大家さん
「?」
コチサ
「店に行けば、小さなザルにたった2個で600円もするザクロ・・・それがこんな身近にあるのに、手が出せずに庭師丸儲けなんて・・・坊主丸儲けも真っ青です(/_;)/~~」
大家さん
「ちょっとコチサさん、意味わかんないんだけど・・・それに毎年庭師さんが来る頃には、ザクロの実は無くなっているし、誰も丸儲けなんかしてないわよ」
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ということで、コチサは大家さんの許可を得て、
新春コチサ杯、木登り選手権「誰がザクロで丸儲け!」
を、開催することにしました\(^o^)/
参加者はもちろんコチサ一人(^o^)
応援者は・・・誰もいません。
ルールは、初日の出の1時間前にコチサ邸をスタート。
まだ寝息を立てている大家さんの勝手口から静かにお邪魔させていただき、裏庭の一番奥のザクロの木を昇る・・・
屋根の遥か上に実るザクロを引きちぎり、そのまま大家さんの屋根の上に飛び移り、ザクロを頬張りつつ初日の出を迎えたらコチサの勝ち!・・・というものです(^o^)
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大家さん
「好きにして良いから、あんまり屋根の上で飛び跳ねないでね」
コチサ
「了解です!戦利品のザクロは、家賃代わりにお譲りします^-^;」
大家さん
「┓(´_`)┏」
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さぁ、コチサは果たしてこの勝負、勝つか負けるか?
そして、向こう半年分の家賃が免除されるか否か?
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大家さん
「ちょ、ちょっと、誰もそんなこと言ってないでしょ(`_')」
コチサ
「冗談ですよ、冗談^-^;」
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お正月・・・
コチサは、屋根の上に座って、ぼーと空を見ていたり、焼き芋を食べたりするのが好きでした。
凧揚げをしている子どもたちの凧が、同じくらいの目線に揺らいだり、羽根突きの羽が、遥か下を行ったり来たりして・・・
村中のお正月の行事に参加している気分になれました(^o^)
屋根の上で座る時は、片手で扱える焼き芋やザクロが似合います。
そしていろんな事を感じたり、考えたりするのです。
上を向けば、空が近くにあるから、曾おじいちゃんや、曾おばあちゃんの温もりも感じられます。
だからコチサは、屋根の上でギターを弾いたりはしません。
マリちゃんや、ミヨちゃんは、よくそうやって歌っていたけど、コチサはただただ焼き芋をかじるのみです^-^;
時々、大の字に大きく伸びをして、寝転がってみると、体が平ぺったくなって屋根瓦の一部になった気がします。
そうすると屋根瓦の気持ちが良くわかります。
毎日毎日、暑さや寒さ、強風や大雨から、私たちを守る為だけに生まれてきた屋根瓦の苦悩、そして屋根瓦だけが知る喜びや挫折、愛や恋、夢や誠、志や改心・・・そんなものを受け入れてあげる大きな心が育まれます(^-^;
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さぁ2010年、元旦のお日さまが顔を出したようです。
皆さんは、どこでどうやってこの時を迎えましたか?
そしてコチサは、ザクロを食べながら屋根の上で、この初日の出を見たのか・・・?
今年も良い一年になりそうな気がします。
本年も、コチサのボイスプレゼンテーションを、どうぞよろしくお願い致します\(^o^)/