来日５年目を迎えた青年チャンヨプ君は、この４月から新入社員として社会人一年目を迎えます。

　産まれてからの20数年間を韓国で暮らしていたのですが、事情があって日本に来る事になりました。

　チャンヨプは、なかなかのイケメンです(^o^)

　本人は、向こうで勉強したアパレル関係の仕事や、得意の語学をいかした仕事をしたいと願っているのですが、諸般の事情を鑑みられ、希望の職場は全て落とされてしまいました(>_<)

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　コチサ
　「でも、とりあえず大手全てに乗り込んで行っちゃう行動力はすごいね^-^;」

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　いつも明るく率先して場を盛り上げるチャンヨプには、悩みも苦しみも無いように見えます。

　でも世の中に「悩みも苦しみもない人間」などはいません。

　いるのは「悩みも苦しみも無いように見せている人間」だけです。

　そんなチャンヨプを囲んで韓国料理を楽しむ「チャンヨプの会」が出来たのは、今年の１月です。

　コチサと社長、そして舞台監督のホズミンと某歌手のマネージャーヒロちゃんとで立ち上げました。

　まぁ本当は一回きりの予定だったのですが、チャンヨプの魅力的なキャラクターに惹き付けられ、月一開催が決まったのです(^-^)

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　チャンヨプ
　「お店はボクが見つけます(^O^)」

　そう言って、今ではすっかりコリアタウンとなった新大久保の韓国料理店を案内してくれます。

　

　コチサ
　「来日５年目のチャンヨプに、年齢がひと周りからふた周りり以上の日本人のおじさんやおばさんたちが案内されてる^-^;」

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　でもチャンヨプが選ぶお店は、日本人同士ならなかなか入りにくいところばかりです。

　おかげで、美味しいサムギョプサルの食べ方、お酒の乾杯の仕方、そして少しの韓国語を学びました。

　

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　二次会で、カラオケに繰り出すこともあります。

　いわゆる韓国の「ノレバン（歌う部屋）」で、韓国流に盛り上がります。

　コチサもかつて覚えた「イビョル（離別）」や「Ｊへ」「サランエミロ（愛の迷路）」などを韓国語で歌っちゃったりします^-^;

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　そんなチャンヨプの会ですが、２回目には６人、３回目には８人に増えていきました。

　アジア芸能関係に人脈を持つヒロちゃんは、いつかきっとチャンヨプに声をかけてあげるんだと思っています。

　大手イベント施工会社のマリヌナとナカバヤシちゃんは、アジアプロジェクトが動き出したら、通訳やプロモーターとしてチャンヨプに期待をかけてくれるはずです。

　コチサも世界のＭＣ（おっ、久しぶりに書いたぞ^-^;）になった暁には、アジア方面の対応はチャンヨプに任せます(^o^)

　集まった人たちは、

　「今は無理して危険な橋は渡らせられないけど、いつか成功して声をかけてやるからね」

　そんな気持ちでチャンヨプを見守ります。

　一番そんな気持ちでいるのが社長で、打合せの場でも機会あるごとにチャンヨプの話をし、この会に連れて来ては顔合わせをさせています。

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　ところで、コチサはサムギョプサルをこんがり焦がしてから食べたいのに、いつも途中でナカバヤシちゃんが食べちゃいます(`_')

　コチサ
　「これはコチサの肉だから食べちゃダメ」

　と言ってるのに、

　ナカバヤシちゃん
　「コチサさん、これ焦げちゃいますよ」

　とか言って、自分で食べちゃいます(`_')

　ヒロちゃんは、チャプチェが好きのようで、どのお店でもチャプチェの食べ比べをしています。

　ホズミンは、相変わらずお酒だけ飲んでいれば満足なようでしたが、タッカンマリ（鶏一匹）の時は、

　「スープが絶品ですな」

　と喜んでいました。

　雑誌モデルもするマリヌナは、かつて名を馳せたマラソンランナーで、でも今走ったらコチサの方が速いという事を知りました。

　今回飛び入りで参加した、リュ・シオン氏ファンクラブ会員のチカオンニは、チャンヨプに質問攻め、

　「リュ・シオン氏の実家の安東（アンドン）に行ったことありますか？」

　と詰め寄っていました^-^;

　社長はマッコリに酔って、ほんわか寛いでいます^-^;

　（この人は、みんなが盛り上がって騒いでいるのを端っこに座って黙って見ている時が一番幸せらしく、自ら先頭を切って盛り上がっている時は、実は気を使っているんだということがここ十年の付き合いでわかりました）

　

　この日は、明後日が誕生日というチャンヨプに、みんなで誕生歌を歌いました。（韓国語でだぞぉ〜＼(^o^)／）

　♪
　センイル　チュッカァ　ハムニダァ〜
　センイル　チュッカァ　ハムニダァ〜
　サラハヌン　ウリ　チャンヨプ
　センイル　チュッカァ　ハムニダァ〜！！！
　♪

　（結構、簡単(^o^)）

　これまで黙ってた社長が、

　「見ての通りに魅力溢れる男なんだけど、この環境の中、なかなか彼の期待通りに世の中は進みません。ここにいるみんながいつかキミに声をかけようと思っています。その準備の為に我々はもがいているので、もう少し頑張って下さい」

　というと、

　挨拶の為に起立したチャンヨプが、

　「泣きそうです」

　と声を詰まらせました。

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　ここに書けない、たくさんの事情を知っているメンバーは、それでもシンミリはイヤなので、この空気を作った社長に芸でもさせようとしましたが、無芸の社長はさっさと荷物をまとめていました^-^;

　日本語・韓国語・中国語が堪能なチャンヨプに、いずれアジアをまたに駆けた活躍をする日が訪れるでしょう。

　それは今日のこのメンバーの誰かが声をかけてのことかもしれません。

　でももしかしたらその反対に、偉くなったチャンヨプがこの中の誰かを引っ張りあげているかもしれません。

　この会の目的がどうであれ、先の事はわかりません。

　チャンヨプだって名目に惹かれて、毎回お店探しをしているわけではありません。

　参加者だって、チャンヨプの為に参加しているわけではありません。

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　社長
　「楽しいから来るんだよ」

　お題目はどうあれ、コチサも、「そうなんだよね」と納得しました。

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　今、チャンヨプは韓国流に「チャンヨパー」とみんなから愛称で呼ばれています。

　4月1日から、リクルートスーツに身を固め、社会人の一歩を踏み出しました。

　もしかしたら、そこがとても住みやすい素晴らしい場所になるかも・・・

　でもそうじゃなかったら、そうじゃなかったまでのこと・・・

　先の事はわからないけど、今は与えられた場所を一生懸命こなして、美味しいサムギョプサルを食べようね＼(^-^)／

　ヒムネー（ガンバレ）、チャンヨパー！

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　今日の教訓：
　カリカリに焼けたサムギョプサルが好きな人もいる！
　（わかったかい、ナカバヤシちゃん＼(^o^)／）