ネコは、いいなぁ〜と思います。
ネコにしたら、そんなに良い事だらけではないのかもしれないけれど・・・
なんか自由気ままに、好き勝手に生きている気がするんです。
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ネコイチ
「そう思っているのは人間だけだよ」
コチサ
「そうなんだろうね。それはなんとなくわかるけど、でも良いなぁって思うんだよ」
ネコイチ
「隣の芝は青いとか言うからね^-^;」
コチサ
「ネコイチは飼い猫でしょ。やっぱり野良が良い?」
ネコイチ
「まぁ性格によるんじゃない。オイラはどっちかって言うとものぐさだから、飼い猫で良かったかなぁって思ってるよ」
コチサ
「でも、自由が少ないんじゃない?」
ネコイチ
「そりゃぁね。でも今のご時世、野良に自由があるかって言うと、そうとは限らないしね」
コチサ
「飼い猫は、黙ってても一日二食、ちゃーんと食べられるもんね」
ネコイチ
「オイラは、一日三食なんだけどね」
コチサ
「すごいね、人間と同じなんだ。そういえば服まで着せられちゃって、まさに人間扱いだね」
ネコイチ
「まぁね。でもさすがにこの服だけは勘弁って感じなんだよね^-^;」
コチサ
「だけど飼い主の気持ちを考えると、駄々捏ねるわけにいかないでしょ」
ネコイチ
「まぁ、そういうことよ^-^;」
コチサ
「ネコも人間と暮らしていると、いろいろ気を使っているんだね」
ネコイチ
「食べさせてもらって、面倒を見てもらっているわけだから仕方ないね。それに・・・今さら野良に戻されても、やっていけるか不安なんだよ」
コチサ
「すっかり飼いならされたんだね。なんか野生の本能の欠片も見えないよ」
ネコイチ
「人間のみならず、この世の中の生きとし生けるもの、全てそういうもんでしょ」
コチサ
「ネコイチなんて名前を付けられて、すっかりぬるま湯につかっちゃって野生を忘れて・・・親が見たら泣くね^-^;」
ネコイチ
「うちの場合、親もそうなのよ。オイラ含めて三代に渡って血統書ついているから・・・そもそも野生なんていうのは、おいらのDNAには組み込まれていなかったってわけ」
コチサ
「この前、夜ランニングしてたら、そこの公園で野生の猫たちが集会をしていたよ」
ネコイチ
「あぁ、あれもどうかと思うよ。なんか惰性でやっているって感じでさ。そもそも今のこの世の中って「野生」も「飼い猫」もそんなに差異はなくなってると思うんだ」
コチサ
「ところでネコって何で集会開くの?」
ネコイチ
「一応、危機管理集会って言って、野生で生きていく為の「術」っていうか、そういったものを日々情報交換してきたんだけどね・・・」
コチサ
「そっかぁ、じゃぁ確かに今の時代はそんなに必要ないかもね」
ネコイチ
「別に敵に襲われる危険も少ないし、食べ物だって必死で探さなくちゃ見つからないってわけでもない・・・それでも「野生」って大義の為に集会開いているわけよ。なんか情けないプライドだよ」
コチサ
「ふーん」
ネコイチ
「でももっと情けないのは誰か知ってる?」
コチサ
「ん?」
ネコイチ
「オイラよ、オイラ」
コチサ
「なんで?」
ネコイチ
「そんなたいして苦労をしないで生きていけるとわかっていても、野生より飼い猫が良いと言いきっちゃう自分の情けなさに涙が出てくるわ」
コチサ
「そんな卑下するなよ」
ネコイチ
「別に卑下してるわけじゃないよ。生きとし生けるものの「弱さ」というものを実感しているわけよ^-^;」
コチサ
「全くネコイチは体動かさない分、頭だけ大きくなっちゃって困ったもんだよ」
ネコイチ
「ニャァ〜オ〜」
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マサエちゃん
「コチサ、お待たせぇ〜・・・さぁ我が家秘伝の特性パスタが完成よ。いっぱい食べてね(^o^)」
コチサ
「ありがとう、いっただきまーす(^_^)」
マサエちゃん
「ネコイチと遊んでくれてたの?どう?うちのネコイチ、可愛いでしょ」
コチサ
「うん、まぁね(^o^)、ちょっと頭でっかちだけどね^-^;」
ネコイチ
「ニャァ〜オ〜(^o^)」