それは突然やってきました。
コチサ
「うわぁぁぁ〜!!!」
トイレに入ったコチサは、自分の尿が赤褐色の血尿になっているのを見て、思わず叫んでいました。
コチサ
「やっぱり、叫んじゃうもんなんだな、人間って・・・」
コチサは10年ほど前の出来事を思い出して、苦笑いをしてしまいました^-^;
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10年前・・・
その日、コチサは珍しく机に向かって仕事をしていると、突然
「うわぁぁぁ〜!!!」
という叫び声が聞こえてきたのです(^o^)
声の主は、数分前にトイレに入った社長でした。
そしてトイレのドアから泣きそうな顔がのぞきました。
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社長
「ちょっと見て(涙)」
コチサ
「何を?」
社長
「尿(泣)」
コチサ
「な、何が悲しくてコチサが人の尿を見なくちゃいけないんだよ(`_')」
社長
「血が出てるみたいなんだよ(涙)」
コチサ
「そりゃぁ大変だけど、なんでコチサが見るのさ(`_')」
社長
「なんか怖いし(涙)」
コチサ
「コチサが見たところで怖くなくならないでしょ」
社長
「君の目には、普通の尿に見えるかも知れないし・・・」
コチサ
「そんな訳ないでしょ、社長が血に見えるなら、コチサにも血に見えるよ」
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実は小心者の社長です^-^;
明らかにパニくっています。
幸いこのときは、もう一人いた同僚がコチサの変わりに尿を見に行ってくれ、
「血だね」
と、社長の意見に賛同してくれたものでした。
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血と言っても「鮮血」ではなく、小豆色の濁ったものです。
医学的には「ミオグロビン尿」と言って、死んだヘモグロビンとかの残党みたいなのだそうです。
(その時、コチサと社長がいろいろ調べて結論づけたものなので、正確では無いかもしれません^-^;)
ランナーは走ることで、足の裏でたくさんのヘモグロビンを殺しています。
コチサが増血剤を飲みながら走っているのもそのためです。
あまりにハードトレーニングをすると、その死んだヘモグロビンの量が多すぎて、尿となって一気に排出されるのだそうです。
筋肉の損傷があったことを示しているのが「ミオグロビン尿」です。
めったにあることではなく、あったとしても一回だけで、その後、安静にしていれば自然と収まるものらしいです。
気になる場合は、「尿検査」をしてみれば、尿中の潜血反応は陽性だけど、顕微鏡検査では赤血球は見られないようです。(血漿成分は透明のままなのでわかるそうです。)
でも・・・
そんなこと全然知らなくて、いきなり大量の血尿を見たら、一瞬嫌なことを考えパニックになると思います。
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コチサは、10年前、トイレから出てきた社長の青い顔を思い出して、もう一度苦笑いをしました。
そして翌日・・・
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コチサ
「昨日、コチサも小豆色の血尿が出たよ」
社長
「えー!!!何で?病気?、急いで病院に行かなくちゃC= C= \(;・_・)/」
コチサ
「おいおい、10年前の自分を忘れたのかよ^-^;」
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コチサは、そろそろ大会1ヶ月前になった去年の暮れから、少しトレーニングをハードにして、ここ一週間はかつて無い距離を踏んでいました。
思えば、いつもの大会前とは比べ物にならない練習量でした。
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社長
「そうかぁ、無理したんだね」
コチサ
「自分ではそう思わなかったけど、10年前の社長の事を思い出すと、かなりトレーニングしてたんだなと思えるよ」
社長
「過ぎたるは及ばざるが如しだから、無理はやめようね」
コチサ
「でも10年前の社長の、あの血尿パニック事件がなかったら、コチサも焦ったと思うよ。だってわかっていても「うわぁぁぁ〜!!!」って叫んだもん」
社長
「ランナーの掲示板では「血尿が出れば一人前のランナーの証」だなんて書く人もいるけど、そんなのはやめようね」
コチサ
「そうだね、体壊してまで走っても意味ないもんね」
社長
「で、今朝はちゃんと休んだんだろうね」
コチサ
「もちろんだよ。二、三日は安静にするよ」
社長
「私も、あの後暫くは、トイレに入るたびにびくびくだったよ」
コチサ
「コチサもだよ。今もびくびくだよ」
社長
「安静にしてれば、一回だけのことで収まるよ」
コチサ
「でも良かったよ。身近に気の小さい人間がいてくれて」
社長
「(ToT)」
コチサ
「あの時、社長が大騒ぎしないで自分の胸にしまっておいていたら、今回コチサは大パニックになっていたよ」
社長
「良かったね、小心者の人間と出会えて・・・(>_<)」
コチサ
「全くだよ^-^;」
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普段一人で黙々と走っているランナーの皆さん。
こんなこともあるのです。
無理なハードトレーニングはやめましょうね。
また万が一、小豆色の血尿が出た場合も、コチサのこんな話を思い出してパニックにならないで下さいね。
でも、
「あぁ、練習のし過ぎか」
と、簡単に納得しちゃうのも危険ですから、お医者さんに行くのも忘れないようにしてくださいね。
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コチサも、その後一応、増血剤を処方してくれている担当医に相談しました。
お医者さん
「全く、無理だけは禁物だよ。それと一応尿検査をしておこうね」
と、検査をさせられました(>_<)
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楽しく、心も体も健康に、いつまでも大好きなランニングが続けられるように・・・
正しい知識と健康管理で、宇宙の果てまで走り続けましょう!