看護婦さん
「次の方、どうぞお入り下さーい」
コチサ
「はーい(^o^)」
大先生
「どうしましたか?」
コチサ
「やぁ大先生、どうもコチサです(^o^)」
大先生
「それはわかってます、カルテに書いてありますから」
コチサ
「実は、記憶に問題があるようなのですが・・・」
大先生
「物忘れが激しいとか?」
コチサ
「いやその反対です」
大先生
「というと?」
コチサ
「過去の記憶が日々鮮明になっていくんです」
大先生
「それは不思議なことですけど、別に悪い事ではないような気がしますが・・・」
コチサ
「でもそれがどうやら自分に都合よく鮮明になっていくようなんです」
大先生
「・・・」
昔懐かしい友だちと会って、あの頃の思い出話に大いに盛り上がりました。
リリー
「そうそう、でもあの時って、今考えればまさに危機一髪ってとこだったよね」
ワキちゃん
「若さゆえの無鉄砲ってとこだよね(^-^)」
コチサ
「全くだよ、コチサもあの時は後先なんて考えずに、必死で助けに飛び込んだわけよ」
リリー・ワキちゃん
「?」
コチサ
「でもまぁ、みんな無事だったし、コチサもかすり傷くらいで済んだから、今では若気の至りってとこかな(^o^)」
リリー・ワキちゃん
「あのさ・・・」
コチサ
「ん?」
リリー
「それジョーク?」
コチサ
「何が?」
ワキちゃん
「助けに飛び込んで怪我したのは、メグちゃんだよ」
コチサ
「へっ?」
リリー
「コチサは、一番後ろで、遠巻きのように見ていただけじゃん」
コチサ
「そ、そんなぁ〜、仲間内からも世間からも世界一勇敢と言われているコチサが、そんなやじ馬にまぎれるようなことするわけないじゃん^-^;」
ワキちゃん
「コチサは、誰からも勇敢なんて言われてなかったし、むしろ一番安全策をとって真っ先に我が身を守るってタイプだったよ」
リリー
「そうだよね、コチサが勇敢だったら、のび太はスーパーマンだよ」
コチサ
「(`_')」
コチサ
「・・・というような出来事が多々あるんです」
大先生
「友だちの前で良いカッコをしたいから言ってるんじゃないんですか?」
コチサ
「それが、そうじゃなくて、記憶の中では本当に自分が主役だったんです。だから指摘されても最初は信じられなかったんですが、あまりに多くの人に訂正されるもんで・・・」
大先生
「じゃぁ、ひとつテストをしてみましょう」
コチサ
「よろしくお願いします」
大先生
「小学校のクラスの同級生の顔を思い出せますか?」
コチサ
「もちろんです(^o^)」
大先生
「じゃぁここに名前を書いて見て下さい」
コチサ
「がってん(^o^)」
大先生
「はいありがとう。ところでクラスは何人クラスでしたか?」
コチサ
「25人です(^o^)」
大先生
「でもここには15人しかいませんね」
コチサ
「ありゃ本当だ・・・でも他に誰も居なかったもん・・・きっと残りの10人は籍だけおいて学校には来てなかったんだね(^o^)」
大先生
「・・・」
コチサ
「ありがとうございました」
看護婦さん
「お大事に〜」
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とりあえず、このままで良い事になりました(^o^)
人間の記憶にはポジティブ記憶とネガティブ記憶があり、人はみんなネガティブ記憶は忘れたがるものです。
コチサの場合は、嫌なものは見ないようにして、その後、自分に都合の良いようにストーリーを書き換えてしまって、それを新しい記憶として埋め込んじゃうようです^-^;
思い出せなかったクラスの10名は、きっとコチサが苦手だったお友だちだったのでしょう・・・
コチサが毎日が楽しくて、会う人会う人が大好きなのは、実は嫌なことは見ないようにして記憶を書き換え、出会ったけど馬が合わなかった人は記憶から消しちゃってるからのようです^-^;
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大先生
「とりあえず、暢気な気の良い性格として、あんまり気にすることないんじゃないかな?まぁ、知らない人には自己顕示欲が強い人と思われるかもしれないけどね」
という大先生の診断が出ました)^o^(
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今後コチサとお話をしていく中で、明らかに事実と違ってコチサが大主人公になって話が進展していくような状況に陥っても、この大先生の診断を信じて、大らかにコチサを許してやって下さい。
コチサは決して嘘をついているんじゃないんです。
勝手に自分に都合よく記憶が再構築されてしまっているんだから・・・
・・・ということで・・・
最近、この手の指摘が多かったので、
自己弁護をと・・・( ^3^)/