コチサファンという「おっさん」から、
コチサニュースNO.567「ふすまの味」に、こんなクレームがつきました。
「なんで家から声の届くところに牛小屋があるのに、帰りは家族でトラクターに乗って帰るのさ・・・解せん」
今回のコチサニュースは、忘れかけた昭和の古き良き時代、あの日あの時をセピア色に懐かしむもの・・・単純に情景に酔い、暫し幼き我が姿に酩酊して眠りについてもらえれば・・・と書かれたものです。
見逃されて充分な扱いであるディテールに突っ込むようじゃ、おっさんもまだまだです^-^;
しかしながら、コチサニュースはディテールにこだわってこそ、話が生きてくるものです。
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・・・ということで、ご説明いたしましょう(^o^)
先ず、この図をご覧下さい。
絵をクリックすると大きくなるよ♪
コチサが簡易的に懐かしの我が家を図式化したものです。
(本当はこんなに大まかではない・・・畑も田んぼももっとあるし、飼料部屋も鶏小屋もあるのじゃ(^o^))
で、
A地点が学校から帰ってきた玄関です。
ここでランドセルを放り投げ、コチサは家族を捜して叫んだのです。
すると
B地点にいたお父さんがその声に気がつき、コチサを呼んだのです。
これでお解かりのように、
A地点と
B地点は目と鼻の先です。
そしてコチサが「ふすま」を取りに途中立ち寄ったのが
C地点。
ここも目と鼻の先なので、子どもコチサでも充分におつかいが出来る距離です。
ここまではわかるかな、おっさん^-^;
そして問題のラストシーン。
B地点にあったトラクターは、
D地点の倉庫に運ぶ事になります。
D地点はご覧の通り、家をまたいで反対側です。
歩けば1分もかかりません。
しかし田舎にはトラクター路というのがあり、それが図の線で描かれた部分です。
舗装されていない田んぼ道を、この図のように通って
D地点の倉庫までいくと5分はかかります。
この道は田んぼ道なので、山あり谷ありのジェットコースター路で、子どもコチサが喜んだ事に加えて、わざわざ目の前の倉庫に入れるためにトラクターの設定を舗装路を走るものに変えるのを、お父さんが面倒くさがったことなどから、帰り道はいつも家族でこうして揺られて帰ることになったのです。
この面倒くささ、無駄な時間にこそ、家族の時間があり、憩いの時間だったのです。
ここに語らいがあり、愛があり、そして育まれ花開く幸せがあったのです。
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それをだなぁ〜(`_')
我が家族の幸せな時間をだなぁ〜(`_')
知りもしないで、おっさんはぁ〜ハァハァ(`_')
すみません、つい興奮してしまいました・・・^-^;
・・・ということなので、誤解は解けたでしょうか^-^;
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さて、このトラクター、もちろん「さなえ」です(
参照コチサニュース第385号)。
桜田淳子さんの「やっぱり、さなえだべさ」で一世を風靡したあの井関農機さんの「さなえ」です。
ところで、今の時代に、この「やっぱり、さなえだべさ」を知っている人は、かなり少なくなりました。
当時アイドルの絶頂だった桜田淳子さんが、耕耘機にまたがり、秋田弁丸出しで「やっぱり、さなえだべさ」と言うCMは、とてもインパクトがあり、流行語にもなったのに・・・
今では、桜田淳子さんさえ知っている人は少なくなってしまったようです・・・
しかし昭和の子どもだったコチサは、今でもこの「やっぱり、さなえだべさ」のフレーズは強烈に残っています。
当時、早苗という名前の子はみんな、「さなえだべさ」とか「だべさ」とか呼ばれたものです。
なんで井関農機さんは「サチコ」にしてくれなかったんだろう?
そうしたらコチサも、みんなに「サチコだべさ」とか呼んでもらえたのに・・・
と、悔しい思いをしたものです。
でも大人になってからは、こんな事は、すっかり忘れていました。
もちろん、東京に出てきて耕耘機の話など、誰ともしたことはありません。
しかし・・・同じ時代に生きてきた人間というのは、潜在意識の中で共有しているものがあるようです。
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先日・・・
社長
「あのさ、今年の年賀状の整理をかねて住所録を更新してるんだけどさ・・・」
コチサ
「うん、偉いぞ、整理整頓は大事だからね^-^;」
社長
「クロ○○ードの藤○さんの名前って覚えてる?ここには苗字しか控えてないんだけど・・・」
コチサ
「あぁ、だべさだよ」
社長
「ふーん、さなえか」
コチサ・社長
「えっ!」
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無意識に出た「だべさ」、そして無意識に理解した「さなえ」・・・^-^;
お互い顔をあわせたコチサと社長は、嬉しいような悲しいような・・・
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社長
「お互い歳を重ねてしまったようだね^-^;」
コチサ
「そのようですな^-^;」
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皆さんも試してみてはいかが?
「だべさ」といって「さなえ」と答える人がいたら、それはもう私たち昭和の子どもの仲間です。
あの日あの時、セピア色の時代を共有できるとても大切なお友だちです(*^_^*)