事務所のDVDコレクションから「フラッシュダンス」をお持ち帰りして、久しぶりにゆっくり見てみました。
初めて見たのは確か中学生の頃だったと思います。
ブームになっていたので乗り遅れるわけにもいかず、お友だちと市内の映画館まで見に行ったのでした。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ミッチ
「良かったね、良かった、感動しちゃったね」
オカちゃん
「ホント感激、なんか体ウキウキ」
チーちゃん
「やる気がわいてくるね」
ミッチ
「ところでコチサは?」
コチサ
「う、うん、まぁね^-^;」
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
この頃からコチサは、字幕を追いながら映像を見るということが苦手だったようで・・・^-^;
どうも、字幕、映像、字幕、映像・・・と、瞳をクルクル動かしていると一人催眠術にかかってしまうようで、
(+.+)(-.-)(_ _) ..zzZZ
と瞳が閉じられてしまうようです^-^;
それでも、当時は流行の映画を映画館で見たということが大事なことなので、コチサはクラスでもひときわ大きく感動を吹聴したものでした^-^;
そしてそれから約20年という歳月が流れ・・・
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
コチサ
「ふーん、こんなお話だったんだねぇ、なかなか感動するよ・・・っていうか、やる気がどんどん湧いてくるよ^-^;」
ダンスこそ、今の時代には少し色褪せたかなという気はしますが、「ダンサーへの道」へ思いをこめる主人公、そして主人公を取り巻く、恋人、友人、その彼氏、元プリマの老女などが、全て「夢」というキーワードで繋がっています。
コチサが東京に出て行こうと決めたとき、
お友だちが「ウォークマン」(他社製だけどね^-^;)をプレゼントしてくれました。
「どうせ、ラジオも買えないだろうから・・・」
というのが理由でした。
そして東京に向かう寝台列車の中で、コチサは一緒にプレゼントしてくれたカセットを聴いていました。
フラッシュダンスの主題歌でアカデミー主題歌賞を獲得したアイリーン・キャラさんの「ホワット・ア・フィーリング」でした。
彼女は中学の時、一緒に「フラッシュダンス」を見に行った友だちでした。
だからその事を覚えていて、意味があっての「ホワット・ア・フィーリング」だったのでした。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
でも当時コチサは映画館で寝ていたものだから、曲と映画のシーンが一致せず、彼女のプレゼントの真の意味は20年後の今の今までお蔵入りになっていたようでした。
古いカセットでところどころテープも伸びてしまっていますが、今こうして聞きなおすと、音楽に合わせて、初めてジェニファー・ビールスさんの躍動が蘇りました^-^;
コチサ
「感動だよ、感動(^o^)、良いよ良いよ、気持ちがポジティブになるよ」
本来なら20年前にとっくに味わっている感動を、コチサは今、味わっています^-^;
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
そういえば数年前、テレビの「あの人は今」という類の番組で、ジェニファー・ビールスさんを追いかけていた事がありました。
その番組は、予算拡大の特別番組とかで、「あの人」を国内から海外にまで広げて大追跡というノリでした。
ジェニファー・ビールスさんは、すでに映画のお仕事から距離を置かれて、静かな自然の中のお住まいにゆったりと暮していらっしゃるようでした。
体も少しふくよかになられて、自然のままに気取らず構えず歳を重ねていらっしゃいました。
突然の日本からの訪問に、戸惑いながらも暖かく迎え入れてくれてインタビューをこなされました。
その途中、ジェニファー・ビールスさんの瞳から涙が流れました。
「遠い異国で、私のことを覚えてくれている人たちがいることが感激だ。映画に出会えて良かった。私はこの通り元気に暮しています」
そんな様なことを話されたと思います。
そこには、この種の番組を再デビューの足がかりと考える、制作側と出演側の暗黙の了解の無い、おだやかな自然の映像がありました。
ジェニファー・ビールスさんは今もああして第二の自分の人生を、まるで映画のように前向きに真摯に暮していることがとてもよく伝わってきました。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ところでコチサは、現在のジェニファー・ビールスさんをテレビで見てから、20年前のフラッシュダンスでかつてのジェニファー・ビールスさんを見るなどという、順番を履き違えた出会いをしています^-^;
テレビカメラは、現在のジェニファー・ビールスさんをロングショットでとらえ、そのBGMに「ホワット・ア・フィーリング」をかぶせていました。
20年前は映画の主人公として感動を与えてくれた人物が、今度はその人物そのものの生き様として、私たちに何かを与えてくれました。
今も昔もジェニファー・ビールスさんは「ホワット・ア・フィーリング」がとても似合う女性でした。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
コチサ
「良いね、良いね、フラッシュダンス。なんであの時は寝てしまったんだろ。でもいつ見ても遅すぎるって事はないんだ。気分だって若返るしね。ついでに体も若返るともっと嬉しいんだけど」
ジェニファー・ビールスさんのように、自然に任せて歳を重ねる事の出来ないコチサは、いまだあがいています^-^;
でもコチサは20年遅れのフラッシュダンスに、やっぱりまだまだ頑張り続けようという気持ちをあらわにすることができました。
いやぁ〜映画って、本当に良いものですね^-^;