No.465 「根回し・・・失敗」 2004.11.29
 ビデオ撮影するコチサ(^^ゞ

 今年もいよいよ納めの月、12月となります。

 コチサが1年で一番好きな月だというのは、すでにたくさんの皆さんがご存知のようで・・・^-^;

 ただ、時々それを忘れてしまうおバカさんがいるので、今年は早めに電話をしてあげる事にしました(^o^)

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 コチサ
 「やぁやぁ元気ぃ、久しぶり(^o^)」

 妹・園子
 「そろそろかかってくる頃だと思ったよ^-^;」

 コチサ
 「な、なんでぇ?」

 園子
 「べつに^-^;」

 コチサ
 「実はね、今日はね、園子と浩二をね、助けてあげようと思って電話したの」

 園子
 「(ほほー、今回はどんな手を使ってくるのやら^-^;)」

 コチサ
 「いよいよ12月だね」

 園子
 「そうやな」

 コチサ
 「良い月がやってきましたなぁ(^o^)」

 園子
 「それはお姉ちゃんだけやろ。こっちは年末は何かと物入りで・・・」

 コチサ
 「でしょ、でしょ。だから助けてあげようと思って電話したの」

 園子
 「へぇ〜そりゃありがたいわ。お誕生日のプレゼントを贈らんでもええってこと^-^;」

 コチサ

 「(さすが姉妹、ちゃんと誕生日を覚えててくれたんだね、しかし・・・)ち、違うよ、誰もそんなこと言ってないじゃん(`_')」

 園子
 「じゃぁ、何を助けてくれるん?」

 コチサ
 「毎年さ、園子と浩二から別々にプレゼントを贈ってもらうのは経済効率を考えたらどうかなって思ったんだよ」

 園子
 「だから贈らないって」

 コチサ
 「ち、違うよ。そんなことしたらせっかく培ってきた姉妹の絆にヒビがはいるでしょ」

 園子
 「・・・」

 コチサ
 「だから今回は、園子と浩二で、合わせて一つのプレゼントを連名で贈ればいいよって提案だよ」

 園子
 「ほほぅ〜^-^;」

 コチサ
 「な、何だよ(`_')」

 園子
 「ほほぅ〜^-^;」

 コチサ
 「だから何なの?その不気味な笑い声は・・・別にコチサは良かれと思って言っただけで、高価な商品を狙っているわけじゃないやい(`_')・・・あっ」

 園子
 「あっさり、語るに落ちたね^-^;」

 コチサ
 「はい・・・」

 園子
 「で、何が欲しいの?一応聞くだけ聞いといてあげる」

 コチサ
 「(^o^)あのさ、今さ毎日桶芸の稽古をしてるでしょ。そうすると自分の客観的な動きを見る必要があるんだよね。で、コチサはデジカメのムービーモードで撮るんだけど、これが10秒くらいしかとれなくてさ・・・」

 園子
 「ウダウダはいいから、はっきり言ってごらんなさい」

 コチサ
 「はい・・・あのデジタルビデオカメラが・・・」

 デジタルビデオカメラ(^○^)

 園子
 「ほほぅ〜^-^;」

 コチサ
 「あっ!」

 園子
 「ほほぅ〜、思い出したようだね^-^;」

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 あれはかれこれ7〜8年前の事になります。

 妹の初産の時のことでした。

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 コチサ
 「おめでとう!早速、プレゼント贈るね(^o^)」

 園子
 「ありがとう。あのなお姉ちゃん」

 コチサ
 「ん?」

 園子
 「贈り物、お願いしてもええかな?いろんなところからたくさん頂くし、ダブると困るもんもあるやろ。家族にしか言えんけどな^-^;」

 コチサ
 「大丈夫だよ。コチサのはダブらないよ」

 園子
 「なんで?」

 コチサ
 「だって声をカセットに入れて贈るだけだもん(^o^)」

 園子
 「あんたそれ本気で言ってるん?」

 コチサ
 「だってコチサの声だよ。世界のMCだよ。情操教育にはもって来いだよ」

 園子
 「でもな、たとえ市原悦子さんでもな、声は贈らんと思うよ」

 コチサ
 「わっかたよ(`_')、じゃぁ何が欲しいんだい?」

 園子
 「ビデオカメラ」

 コチサ
 「な、何を贅沢な・・・」

 園子
 「だって今の親はみんなそうやって子どもの記録を撮るんやて」

 コチサ
 「写真でいいよ、写真で!私らだってそうやって育ってきたじゃん」

 園子
 「だって時代が・・・やっぱり動いた方が、子供も後で見る時に嬉しいと思うんやけど・・・」

 コチサ
 「写真でいいって、写真で!動かないからこそ、想像力が養われるんだよ」

 園子
 「でも笑い声とか泣き声とかも記録されるし・・・」

 コチサ
 「写真でいいって、そんな事は脳に記憶として残すんだよ。それが大切だって。思い出や感傷は頭の中にあるからこそ、記憶として美しく育っていくんだよ。何でも記録として残したら記憶はどうなっちゃうんねん(`_')」

 園子
 「そんなぁ、怒らんでも・・・もうええわ」

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 コチサの中に、過去の嫌な記憶が蘇ってしまいました^-^;

 園子もそのようです。

 ネチネチした復讐劇が始まりました。

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 園子
 「稽古だからこそ、想像力を養わなくてはいかんのやないの?」

 コチサ
 「でも記録に撮って何度も見直さないと・・・」

 園子
 「そんなことしたら、記憶として美しく育っていかんとちゃうの?」

 コチサ
 「でも技術を磨く為には・・・」

 園子
 「昔の人は、そんなことせんで覚えられたんとちゃうの?」

 コチサ
 「でもなぁ・・・」

 園子
 「我が家の可愛い3兄弟のブーフーウーはな、お姉ちゃんの言いつけを守り、誕生日、七五三、入学式とビデオカメラの無い生活をさせていただいております。おかげさまで、記憶力と想像力に秀でた子供として育ってなぁ・・・」

 コチサ
 「もう結構です、すみませんでした・・・(T.T)」

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 うぅ〜、墓穴を掘っちまったい^-^;

 作戦失敗^-^;

 でも、コチサにはラッキーな事にもう一人兄弟がいる^-^;

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 コチサ
 「もしもし浩二・・・じつは・・・カクカクシカジカでして・・・^-^;」

 浩二
 「へぇーやっぱり園子姉ちゃんとは姉妹やな。欲しがるものもよう似とるわ」

 コチサ
 「どゆこと?」

 浩二
 「園子姉ちゃんも、ブーが産まれた時に欲しいって言ってたの思い出したんや」

 コチサ
 「もしかしてお前、買ってやったの?」

 浩二
 「うん(^o^)、あの頃は家も新築する前やったし、ボクもボーナス自由に使える時やったからな、一番ええやつをプレゼントしたでぇ」

 コチサ
 「そ、園子の奴ぅ〜(`_')、だましたなぁ〜(`_')」

 浩二
 「でも今は無理やな。ローンもあるし、なにしろボクは大黒柱やからな。無駄使いはせぇへんのや」

 コチサ
 「む、無駄って・・・コチサの芸がかかってるんよ(`_')」

 浩二
 「まぁせいぜい頑張ってやぁ。こっちの方に営業で来る機会があったら見に行くから、バイバイ」

 コチサ
 「おっ、おい、ま、待ってぇε=ε=┏( ・_・)┛ 」

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 12月なんて・・・嫌いだい(>_<)

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