No.433 「おはようございますの帽子屋さん」 2004.8.4
 麦藁帽子

 さて、今回は帽子のお話です(^o^)

 コチサが帽子好きな事は、何度も書いているので、コチサ通の方は、

 「またかい?」

 とお思いになり、

 コチサマニアの方は、

 「なんだまた帽子を買ってくれという業務連絡かい?」

 と思うかもしれませんが^-^;・・・

 まぁとりあえずは、帽子のお話です┌|∵|┐└|∵|┘

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 今年は暑さのせいもあり、普段帽子を被らない人も帽子を手放せない日々が続いています。

 そんな「ブーム?」に便乗して、最近ではコチサも羽目をはずした大胆な帽子にチェレンジしています^-^;

 で・・・

 ソンブレロを被って出勤してみました^-^;

 (実際はソンブレロではなくて、麦わらで作ったものですが・・・色といい形といい誰がどう見てもソンブレロです^-^;)

 不思議なものです・・・

 ソンブレロといえばメキシコです。

 アルパとギターの調べに乗った、妙に心浮き立つリズムが、頭の中をよぎります。

 駅に向かう足取りも、つい

 「♪ドンタコスったらドンタコス^-^;」

 という感じで、なんだかなかなか前に進みません^-^;

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 通勤電車の中でも、つばの広いソンブレロはヒンシュクものですm(_ _)m

 しかし灼熱の太陽の下では、誰がなんと言ってもソンブレロです。

 地下鉄の中ではひたすら低姿勢で恐縮したものの、地上に出ればこっちのものです(^o^)

 ソンブレロのつばの広さは、コチサの頭だけでなく体中を紫外線から守ります。

 ちょっとした日傘なみの威力です。

 通り過ぎる人が羨ましそうに^-^;コチサを見るので、コチサは元気に

 「おはようございます」

 と声をかけます。

 お母さんに連れられた黄色い通学帽子を被った幼稚園児の女の子が、ニコニココチサとすれ違いました。

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 コチサ
 「おはようございます(^o^)」

 女の子
 「おはようございます(^o^)」

 コチサ
 「行ってらっしゃい」

 女の子
 「行ってきまーす」

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 そして・・・

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 女の子
 「お母さん、今の人・・・『おはようございますの帽子屋さん』だよね(^o^)」

 お母さん
 「(慌てて)しっ!」

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 振り返ったコチサと目が合ったお母さんは、申し訳なさそうに会釈すると、女の子の手を引き、足早に去っていきました。

 コチサはちょっと立ち止まって自分を見つめ直してみました。

 一応土曜日だからということで、ちょっと(?)派手めのソンブレロを被って出勤・・・

 太陽は暑いけど、朝はとても気分が良いのでニコニコしながらすれ違う人に挨拶をしている・・・

 冷静に考えると、コチサはちょっとあやしい人物かも知れません^-^;

 ということは、あの女の子が、

 「お母さん、変な人だね」

 と言ってもおかしくない状況だったはずです。

 でも、女の子はコチサを

 「おはようございますの帽子屋さん」

 と言ってくれました。

 コチサはなんとなく嬉しい気分になりました^-^;

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 歌手の谷山浩子さんは、その澄んだ声で、とっても個性的で魅力のある歌を聞かせてくれる方です。

 歌詞に「ねこの森」とか「山猫さん」とか「川上先生がトラ猫だった」とか、よく訳がわからない言葉が出てくるのですが、何故かすんなり心に入ってくる「耳で読む絵本」のような歌だと、コチサは密かに思っています。

 その谷山浩子さんの歌の中に「おはようございますの帽子屋さん」があるのです。

 調べてみると1975年の曲ですから、コチサがまだ子供の時の曲です。

 コチサと出会ったこんな小さな女の子が、知っている曲では無いはずです。

 でもこの曲を知らずして「おはようございますの帽子屋さん」という言葉が口をつくことはありません。

 きっと慌てて子供の手を引っ張って行ったお母さんが聞かせていたのでしょう(^o^)

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 お母さん
 「ほら、おはようございますの帽子屋さんよ・・・良い曲でしょう」

 女の子
 「うん、わくわくしてくるね」

 お母さん
 「お母さんもね、子供の頃、この曲を聴いてワクワクしたのよ」

 女の子
 「じゃぁみんな本当に、おはようございますの帽子屋さんなんだね(^o^)」

 お母さん
 「そう、誰だってみんな優しい人ばかりよ。だってみんな、おはようございますの帽子屋さんなんですからね」

 女の子
 「うん(^o^)」

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 きっと、そんな会話が毎日交わされているのかも知れません(^-^)

 大人になれば、朝は誰だって眠たいし、なかなか気分もすぐれない場合が多いです。

 特に朝から湿気でムンムンのこの季節、なんとか自分で自分を鼓舞しないと、不機嫌なままで一日を過ごしてしまう事にもなりかねません。

 コチサの場合、その為の手段が今回は、ソンブレロだったり声を出した挨拶だったりしたわけだけど、あの女の子は自然にそれを身に着けていたようです。

 そういえば子供の頃って、一日の始まりはいつも夢と希望と冒険に満ちていたものです。

 それを長い年月が、少しずつ少しずつ削いでいって・・・

 でも、こんな優しい曲を聞かせているお母さんに育てられているあの女の子は、これからもまだまだ当分は、出会う人たちに天使の心で幸せな気分を与え続けてくれる気がしました。

 気分の良くなったコチサは、世間の冷たい視線も何のその、ドンタコス歩きに一層力が入りました^-^;

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 コチサ
 「ほら、♪ドンタコスったらドンタコス」

 ^-^;

 お口直しに・・・

 谷山浩子さんの「おはようございますの帽子屋さん」をどうぞ(^o^)

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 ♪

 誰だってみんな やさしい人ばかり
 だからおはようございますの帽子屋さん

 ほほえむ時は 誰でもやさしい人ばかり
 だからおはようございますの帽子屋さん

 赤い帽子 紫の帽子
 みんなにあげます ひとつずつ〜
 ルルル、ルル ルルル、ルル
 笑って下さい そして手をつないで

 疲れるだけですよ 憎んでみたところで
 だからおはようございますの帽子屋さん

  ひとこと話をすれば 誰でも友達
 だからおはようございますの帽子屋さん

  白い帽子 オレンジの帽子
 みんなにあげます ひとつずつ〜
 ルルル、ルル ルルル、ルル
 笑って下さい そして手をつないで

 小さなしあわせ 小さなしあわせ
 だからおはようございますの帽子屋さん

 赤い帽子 紫の帽子
 みんなにあげます ひとつずつ〜
 ルルル、ルル ルルル、ルル
 笑って下さい そして手をつないで

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