(ソメイヨシノ) 以下、全て千鳥ヶ淵にて撮影 コチサ 「かんぱーい!」 会長 「乾杯」 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: (ソメイヨシノ) 今日はコチサ主催の、コチサ芸域拡大委員会会長の慰労・激励会です。 30年以上勤めた会社を、この3月で早期退職をした会長への、コチサからのお疲れさまパーティーです。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 会長 「と、言っても企画、場所決め、それからもちろん食事代、全て私が出すんですけどね」 コチサ 「気にしない、気にしない」 (ソメイヨシノ) 半年前のこと・・・ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 会長 「・・・実は、会社を辞めようと思いまして・・・」 コチサ 「えっ、なんでまた?」 会長 「長引く不況でうちの会社も、早期退職を求める声がありましてね。それに応募してみようかと思うんです」 コチサ 「そうですか・・・」 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: (ソメイヨシノ) こんな時、コチサは何も言いません。 この会長の短い言葉は、凝縮された結果でしかないからです。 この言葉にたどり着くまでに、たくさんの悩みや逡巡、堂々巡りの葛藤があったはずです。 だから、いい加減な気休めも、その場を取り繕う言葉も言いません。 そんな時、コチサは自分に正直に、本当にその場で心から思っている真実だけを言うことにしています。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: コチサ 「時に会長、焼肉もう一皿、追加していいですか?」 (白いソメイヨシノ) そして2003年3月31日、会長は大手企業を退職し、新しい人生に飛び出しました。 会長はボランティア活動を長く続けていました。 (もちろん、コチサ芸域拡大委員会も私的で最も出費の多いボランティア活動ですが・・・) しばらくは、そのグループからの慰労会に引っ張りだこで、美味しいお酒を飲み歩いたそうです。 「もしかして、私たちの為に、ボランティアをしすぎて、会社をクビになっちゃったの?」 そう言って悲しそうに目を潤ませる、会長にお世話になっている人たち・・・ 普段ボランティアを受ける側の人たちが主催してくれる会は、そうした一抹の寂しさと申し訳なさの中で、精一杯の感謝の気持ちが語られていったそうです。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: コチサ 「ふーん、それに引き換え、我々のこの会は、慰労・激励会とは名ばかり、いつもと全く変わりませんね」 会長 「はい。まぁその方が気が楽です」 コチサ 「で、どうですか?ここ数日は?」 会長 「朝、目覚ましで起きなくて良くなったのが不思議な気持ちです。30数年ずーと鳴り続けてきた目覚ましですからね」 コチサ 「次の仕事はどうするんですか?」 会長 「まぁおいおい。今はゆっくり休みますよ」 コチサ 「それが良いですな。仕事とボランティア、働き詰めの30数年。ここは一つゆっくり気の置けない仲間とシャンソンでも聴きに行きましょう」 会長 「気の置けない仲間ってコチサさんですか?芸域拡大委員会も十分ボランティア活動の気がするんですがね」 コチサ 「違わい!芸域拡大委員会は立派なビジネス、投資です。プロの投資家は将来性のありそうな会社に投資します。そして数々の戦いに勝利して資産を増やします。会長も芸域拡大委員会にはプロの投資家の目で臨まれていらっしゃるはずです」 会長 「はぁ・・・」 (こぶしの花) って事で、煙に巻いて・・・ 食後は、久しぶりに、シャンソン歌手しますえよしおさんのシャンソニエへ・・・ 平日でもあり、今回はしますえさんともこれまで以上にお話をして、リクエストも2曲歌ってもらい大満足の慰労・激励会となりました。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: コチサ 「ふー満足!」 会長 「なんか、コチサさんの慰労・激励会だったみたいですね」 コチサ 「と、とんでもない。今日は会長の30年間のご尽力に対して、私コチサが・・・」 会長 「はいはい。もう結構ですよ。おかげさまで楽しい一日を過ごさせていただきました。これからも変わらずに遊んでやって下さいね」 コチサ 「遊んでやるなんて不遜な・・・コチサはいつもご招待をいただいて心より感謝しております。ただ今後は、これまでのようになんでもかんでもご招待に甘えてしまうのは控えようと思ってはいるのです」 会長 「そんなコチサさんらしくない。コチサさんをお芝居にご招待するくらいはまだまだ大丈夫ですよ。退職金も出ましたし、今が一番お金持ちかも知れませんよ」 コチサ 「そ、そんなぁ。そのお金は30年間の血と汗と涙の結晶です。大切に育ててください」 会長 「コチサさん、殊勝な口ぶりと反対に、退職金と聞いた時から目がキラキラ光りだしたんですけど・・・」 コチサ 「・・・(目は口ほどに・・・)」 (菜の花) コチサのお友だちで、コチサ芸域拡大委員会会長を自認するオーさんは、視覚障害者や身体障害者のボランティア活動や支援運動にその人生を捧げてきました。 今回、本業のお仕事を整理され、今後一層ボランティア活動に力を入れる道を選ぶのか? 今後の道はまだコチサには伝わってきませんが、これまでのオーさんの活動に対して、たくさんの人たちから祝福を受けています。 そして、その忙しい合間をぬって、コチサの主催(?)する慰労・激励会にも顔を出してくれました。 ここで多くの人から、もう耳にたこができるくらい聞いたであろう言葉を、コチサからも。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: (シダレ桜) コチサ 「会長、長い間のお勤め、本当にご苦労さまでした。これからも仲良く楽しく遊びましょう。そして会長の新しい人生に幸あれ!」 |
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