No.297「♪ボヘミア〜ン」  2003.2.18

 写真・・・都庁を散歩中に撮ってみました.-その1

 散歩が好きなコチサは、時間があれば町をうろつきます。

 見慣れた近所の景色も、よく見ると何かが少しずつ変わっていてその度に驚きがあります。

 季節の香りを感じ取るように、そんなちょっとした町の変化も感じ取っていたい・・・

 そんな気分がコチサを散歩に駆り立てます。

ライン

 写真・・・都庁を散歩中に撮ってみました.-その2

 大好きなこの新宿の町・・・

 今の事務所が居を構えて10年の歳月が流れました・・・

 気がつくと、大好きだったおじいさんやおばあさんはいなくなり、お気に入りのお店はいくつもいくつも辞めていってしまいました。

 写真・・・都庁を散歩中に撮ってみました.-その3

 少しずつ感じ取ってきた町の変化の香り・・・

 少しずつの変化の積み重ねは、いつのまにか大きな変化になっていたようです。

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 コチサ

 「何か町が変わっていくのが楽しくなくなってきたよ。新しく生まれる喜びより、失う気持ちの寂しさの方が大きくなって来たよ」

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 写真・・・都庁を散歩中に撮ってみました.-その4

 気がつくと街並みは10年前とは一変しています。

 この事務所の通りに10年前から続いている店舗やビルは、もう数えるくらいしかありません。

 そしてこの事務所もこのビルの住民の中では最古参になっていました。

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 コチサ

 「長く居過ぎるって事があるのかな?町が変わっていくのをもう見ていたくないよ」

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 写真・・・都庁を散歩中に撮ってみました.-その5

 大好きだった新宿の町・・・

 そして今も大好きな新宿の町。

 でも、10年の歳月はコチサの中で何かが変わっていったようです。

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 コチサ

 「♪ボヘミアーン!!!」

 社長

 「な、なんだよ、急に大声で?どうしたんだよ?」

 コチサ

 「♪ボヘミアーン・・・だよ。葛城ユキさんの歌だよ」

 社長

 「そのくらいは知ってるよ。少し音程がずれていたけど・・・」

 コチサ

 「余計な事は言わなくていいよ」

 社長

 「で、♪ボヘミアーンがどうしたの?」

 コチサ

 「だから、♪ボヘミアーンなんだなって思ってさ」

 社長

 「誰が?」

 コチサ

 「コチサ!・・・でもこんな仕事をしているみんなじゃないかな。考えてみればこういう仕事って地域に根付いてやっていく仕事と違って、根無し草みたいなもんじゃない」

 社長

 「出たな、人生の旅芸人」

 コチサ

 「旅芸人でも根無し草でもどっちでもいいけど、町に落ち着いちゃって町の変貌を哀愁たっぷりに感じちゃう事がすでに変なんだよ。体に合ってないから違和感が出てくるんだよ。それで大好きな新宿の町なのに、寂しくなったりするんだよ」

 社長

 「・・・」

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 写真・・・都庁を散歩中に撮ってみました.-その6

 ということで、コチサは10年を働いた(?)この新宿の町を出ることにしました。

ライン

 コチサ

 「世話になったね、さよならだね」

 社長

 「あぁ、さよならだね」

 コチサ

 「この事務所、悪くは無かったよ」

 社長

 「そりゃそうでしょ。これだけ好き勝手に出来たんだもんね」

 コチサ

 「名残惜しいよ」

 社長

 「そうだね」

 コチサ

 「ところでさ、この事務所、なんでこんなにすっきり片付いてるの?」

 社長

 「あぁ事務所、引っ越そうと思ってさ」

 コチサ

 「えっ、社長もこの町出るの?」

 社長

 「社長もって、君も出るの?」

 コチサ

 「何言ってるんだよ。ここまで書いてきたの読んでみなよ。コチサがこの町、この事務所を捨てて出て行くお話だよ」

 社長

 「ふーん・・・」

 コチサ

 「ふーん、じゃなくてさ・・・で、社長はどこ行くの?」

 社長

 「赤坂だよ。で、君は?」

 コチサ

 「赤坂!」

 コチサ・社長

 「ふーん」

ライン

 写真・・・お引越し、真っ最中 (撮影byN504is)

 そんなわけで、根無し草のコチサとその子分のボヘミアン事務所は、コチサの東京生活の始まりの古巣の地「赤坂」に移転することになりました。

 HPを読んでくださっている皆様、今後ともコチサ及びコチサの所属する通称「ボヘミアン事務所」をよろしくお願い致します。

 いつも事務所に手紙をいただく皆様には、後日書面にてのご挨拶もさせていただくじょ。

 写真・・・事務所の窓から見える新宿の街 (撮影byN504is)

 コチサの「ボイスプレゼンテーション」、事務所が移転してネタ探しもまた新鮮になってまだまだ続く・・・

 (飽きても見捨てないでちょm(__)m)


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