No.245「消えた傷痕!」  2002.7.24

 写真・・・コチサ

 肩の手術から3ヶ月、本日ようやく最後の絆創膏が取れました。

 (首の方はもう少しだけどね)

ライン

 コチサ

 「いやー長い道のりでした。久しぶりに対面する生肩です」

 星先生

 「どうです傷跡?ほとんど目立たないでしょう」

 コチサ

 「なるほど」

 星先生

 「近来まれに見る自信作です」

 コチサ

 「コチサの術後の節制に負う所も大きいと思いますが・・・」

 星先生

 「じゃぁ二人の手柄ということで・・・」

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 写真・・・ジュースを飲む子供1

 ということで、傷痕も蚊に刺されたよりも目立たず、大成功の喜びを星先生と祝いました。

 もうほとんど普通の生活をしていたとはいえ、やはり傷口に何かの処置をしている場合と、今回のように開放されたのとでは気分が違います。

 思いっきり伸びをして、腕を回してももうへっちゃらです。

 (少しドキドキするけどね)

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 コチサ

 「そういえば先生、コチサがもう10年も前に出演したミュージカルなんですけど、その時社長令嬢の役をやったんですよ」

 星先生

 「ほほう」

 コチサ

 「その社長令嬢は肩を刺されて入院していてやっと退院してきたんです。で、社長令嬢が復讐に殺し屋を雇うんですね。その時の台詞なんですけど、肩をチラッと見せて『報酬は一億、傷痕は無いわ』って言うんです。嘘みたいだけど本当の話です。今思い出しました」

 星先生

 「面白そうなミュージカルですね」

 コチサ

 「本当にそう思います?」

 星先生

 「いや、一応礼儀として・・・」

 コチサ

 「その劇団、一応そこそこ名のあるところだったんですけどね。そのお芝居の後、みんなやめちゃいました」

 星先生

 「なるほど・・・、今なら本当に、傷痕の見えない傷口で演技できたんですけどね」

ライン

 写真・・・ジュースを飲む子供2

 思えば手術以来、やる事なす事、なにかすっきりしない日々が続いてきました。

 体調がどうも不完全だったり、気分がどうも盛り上がらなかったり・・・

 もちろん、全てが全てこの肩の傷のせいではないでしょう。

 でもこれはチャンスです。

 そういういろんな事を全部肩の傷のせいにすれば、完治した今、全ては好転していく事になります。

 バイオリズムとか・・・

 暑さ負けとか・・・

 怠け癖とか・・・

 モチベーションの欠如とか・・・

 そういうものも全てが今日から良い方向に進んでいくはずです。

 こんな10年も前のお芝居を思い出したのも何かの前触れかもしれません。

ライン

 コチサ

 「なんか人生、全てがうまくいきそうな気がしてきました」

 星先生

 「じゃぁ、それも二人の手柄ということで・・・」

 コチサ

 「いやいくら恩のある先生でも、コチサの人生の成功まで分け合う訳には・・・」

 星先生

 「でも成功や喜びは、人と分け合ってこそ大きいと思いますよ」

 コチサ

 「勿論です。でもそれならなおさら、もう10年もいやそれ以上にも、成功を待ち望んでくれている人たちがいます。そっちの人たちと先に分かち合いたいと思います」

 星先生

 「それは当然ですね・・・じゃぁ私はその一番最後の列に並んで待っていましょう、いいですか?」

 コチサ

 「はい、是非そうして下さい。必ずご期待に応えますから」

 星先生

 「楽しみですね」

ライン

 写真・・・ジュースを飲む子供3 肩完治で、何か全てがうまくいきそうで、本気で喜ぶコチサであった・・・

 ・・・で、今回はオチはありません(^_-)-☆


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