事務所一人合宿生活も10日を超えると、なかなか面白い出来事にも出会えます。 夜の8時を過ぎるとかかってくる電話があります。 コチサ 「はい、益田です!」 営業の男性 「は?すみません、間違えました」 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: そして再び電話・・・ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: コチサ 「はい、益田です」 営業の男性 「へっ、また?・・・そのそちらは会社さんじゃないですか?」 コチサ 「はい、でもここ数日は夜の8時を過ぎると「益田邸」に変わるんです」 営業の男性 「はぁ・・・じゃぁ益田様が社長さまで?」 コチサ 「まぁ、益田を背負っているから、社長といえば社長だね」 営業の男性 「実はご融資のお電話なんですが・・・」 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 事務所にいると昼間もよくいろいろな営業の電話がかかってきます。 しかし「融資」とか「お金貸します」電話の中には、意識的のように夜遅くを狙ってかけているように思えるものがあります。 そこでコチサは、思い切って聞いてみました。 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: コチサ 「やっぱり夜遅く会社に残っている社長は、資金繰りに頭を悩ませているんだということで電話をしてるんでしょうか?」 営業の男性 「いや、そういう訳じゃなくて・・・」 コチサ 「でも、みんなどう考えても就業時間内とは思えない時刻にいつも電話してきますよ」 営業の男性 「いやその方たちはどういう理由かはわかりませんが、私の場合は昼間は外まわりをしていますから、電話営業はどうしてもこの時間になっちゃうんです」 コチサ 「でもこの時間は会社やってない場合が多いのではないでしょうか?」 営業の男性 「ですから出ていただければラッキーだと・・・」 コチサ 「やはり資金繰りに困っている会社だと?」 営業の男性 「いえ、決してそのようなことは・・・」 コチサ 「あやしい・・・」 営業の男性 「あのー、もう電話を切らせて頂いてよろしいでしょうか?」 結局疑問は解けないままでしたが、怪しい疑問は残りました。 きっとわざと遅い時間を狙ってかけているに違いない・・・ でも、それは業種によっては、大きな間違えだと思います。 コチサが宿を貸しているこの事務所(おぉいつのまにか主客転倒(;_;))のような所では、遅くまで残業しているって事は、納期の近い仕事が立て込んでいるということです。 それは忙しく仕事が回転しているという事で、仕事が回転していればお金も入ってきているということです。 だから反対に、早めに事務所作業が終了し、事務所が空きになる時の方がピンチと言えます。 たまたま今は、夜8時以降は「益田邸」になる為、あの営業の男性の電話は通じることになりましたが、本来なら通じなかった事になります。 その時、あの営業の男性は、 「あぁ、この時間ちゃんと帰っている。うまく起動に乗っている会社だ、営業は難しいだろう」 と判断するのでしょうか? ・・・などと頭を悩ませているところ、また電話が・・・ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: コチサ 「はい、益田です」 お友達のカオちゃん 「あー、コチサ。本当にいるんだ。本当に会社は夜から益田宅になるんだぁ」 コチサ 「うんそうだよ・・・あーカオちゃん、もしかして携帯?じゃぁこっちからかけなおそうか?」 カオちゃん 「わー、コチサ、太っ腹ぁ〜」 コチサ 「まぁね!」 夜はしんしんと更けていきまする・・・ |
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