コチサニュース No.104 2001.6.18

 6月17日(日)は父の日でした。



 コチサ

 「もしもしお父さん、父の日おめでとう」

 お父さん

 「あぁ、ありがとう」

 コチサ

 「カード、届いた?」

 お父さん

 「カード?、まだ届かんで」

 コチサ

 「なんだ、今日届くように木曜日に投函したのに。郵便屋さんもけしからんなぁ・・・」

 お父さん

 「プレゼントもあるのかのぉ?」

 コチサ

 「な、何言ってるの?・・・問題は心だよ、気持ちだよ」

 お父さん

 「その言い回しからすると、プレゼントは無いようだのぉ」

 コチサ

 「カ、カードだって立派なプレゼントだよ」

 お父さん

 「まぁ、ありがとさん」

 コチサ

 「し、失敬だな、その言い回し・・・お父さん、コチサの知り合いの人の話なんだけどね・・・」



 その人は、母一人、子一人で生活をしていました。

 その人がまだ学生だった頃・・・

 生活も苦しくて、お金が思うように貯まらずに「母の日」を迎えてしまいました。

 「お母さん、今年の母の日、何も買ってあげられなくてごめんね」

 肩を叩きながらそう謝ると、

 「じゃぁ今年は、私の方からプレゼントをあげようかね。考えてみれば、あなたがいたから私は「母」になれて、母の日を祝ってもらえるんだもの。あなたがいなければ「母」じゃないんだから、母の日なんて無いんだものね。私の方が母であえることを感謝したいくらいだわ」

 そう言って、肩を叩く手を優しく握りしめてくれたそうです・・・


 コチサ

 「どう?お父さん、聞いた。感動的な話でしょ」

 お父さん

 「その人、一人っ子やったんやろ?」

 コチサ

 「うん、そだよ」

 お父さん

 「じゃぁ、仕方ないわな」

 コチサ

 「?」

 お父さん

 「うちは、3人兄弟やからな。お前がおらんでも、わしはお父さんやっていけるで。お前に感謝するいわれはない。お父さんは、お前がおらんでもお父さんやからな」

 コチサ

 「へ、屁理屈だなぁ・・・この話のお母さんの爪の垢でも煎じて飲んでもらいたいね」

 お父さん

 「どうせ、作り話やろ」

 コチサ

 「へっ?」

 お父さん

 「世の中には、こんな立派な親もおるんや。お父さんこそ、サチコになんか送らなあかんで、とか言いたかったんちゃうのか?」

 コチサ

 「いや、まぁ・・・」

 お父さん

 「まぁ、そういう訳や。「父の日を 祝うふりして 恩売る娘」どや?お父さんの川柳や、うまいか?」

 コチサ

 「はい、座布団一枚!」



 まぁ、なにはともあれ、両親が健康でこの日を祝えてコチサは幸せものです。

 父の日、おめでとう!

 下心バレバレコチサでした。


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