コチサニュース No.99 2001.6.6

 世の中には、とことん運のない人もいるものです。

 リスナーの皆さまから、たくさんのご心配と応援を賜り、ついにステップアップをして「新車っぽい中古車」を手に入れた、「録音砂太郎君」・・・

 喜びもつかの間、ぶつかっちゃいました・・・



 砂太郎

 「もしもし・・・」

 コチサ

 「あっ、砂太郎。何やってんの?スタッフみんな待ってるよ。機材が来なきゃはじまらないよ」

 砂太郎

 「近くまで来てるんですけど、少し遅れそうなんで・・・」

 コチサ

 「何暢気なこと言ってんの、さっさと来てちょ」

 砂太郎

 「今、ここ動けないんですけど・・・」

 コチサ

 「なんで?」

 砂太郎

 「警察呼んでる所なんで・・・」



 実は前回の、「新車っぽい中古車」購入の話(96号)では、砂太郎を良く知る仕事関係の方々も読んでいてくれたようで、直接砂太郎に「おめでとう」電話がかかって来たりしました。

 「良かったね、しっかり仕事をしてるからだね。良い事もあるね」

 その暖かい言葉に、砂太郎は、

 「なんで、車を買ったこと知ってるんだろう?」

 と思いながらも「ありがとうございます」と答えたそうです。



 そして、1時間遅れでやって来た砂太郎

 砂太郎

 「すいません」

 コチサ

 「車は?」

 砂太郎

 「えぇ、大丈夫です。少し凹んだんですけど」

 コチサ

 「修理するの?」

 砂太郎

 「いや、多分このままだと」

 コチサ

 「そうだね。その方がいいよ」

 砂太郎

 「?」

 コチサ

 「そういう運命なんだよ。ピカピカに輝いている車は似合わないんだよ」

 ディレクター

 「車が輝けば、砂太郎が輝かない。車が輝かなければ、砂太郎が輝く!」

 コチサ

 「そ、うまいっす。さすがディレクター。まっそういうことだよ」

 砂太郎

 「あのー、このことまた公開されるんでしょうか?」

 コチサ

 「当たり前ジャン」

 砂太郎

 「どうしても?」

 コチサ

 「ネタ不足だからね」

 砂太郎

 「・・・・・」



 というような訳で、光り輝く砂太郎の車は、右前方が凹んでいます。

 そして周りを見渡せば、かつての車のトレードマークとも言えた枯葉や落ち葉が、ワイパーやボンネットの隙間に入り込んでいました。



 コチサ

 「良いよ、良いよ。やっぱりこうでなくっちゃ砂太郎っぽく無いよ」

 砂太郎

 「駐車場が大きな木の下だから、どうしても・・・」

 コチサ

 「良いよ、良いよ、弁解しなくても。どんな場所にあったって掃除をする人はするんだよ。何もしないから砂太郎なんだよ」

 砂太郎

 「・・・」



 新しい車よりも、やっぱりボロボロの車が良く似合う。

 仕事でも、お芝居や舞台の仕事の時のジーンズにTシャツの時の方が、砂太郎は自然だ。

 音響さんと言えどもスーツで来なくてはいけないような仕事の時は、やはりどこか変な感じがする。



 我がリスニングチームの最年少スタッフの砂太郎はやっぱりこうでなくちゃ・・・

 若さゆえだね・・・

 ・・・と思ったんだけど・・・

 砂太郎は、コチサチームにいるから若い若いといわれるだけで、一般の社会人としてみれべ決して若くは無いのかも知れない・・・

 あぁ砂太郎・・・

 悩み多き、2×歳。



 砂太郎が帰った後のスタッフルームで・・・

 コチサ

 「いるよね、運の無い人って・・・何かに呪われているんじゃないの」

 ディレクター

 「まぁね。俺は何に呪われているか知ってるけど・・・」

 コチサ

 「な、なぁに?」



 この後の会話は、もうお決まりのパターンなので、省略ということで


<BACK NEXT>