コチサニュース No.98 2001.6.4

 ベランダの茄子がどんどん花を咲かせています。

 指先で根元のところをトントンと叩くように触ると、黄色い花粉が飛び散るのがわかります。

 「よし、受粉完了!」

 美味しい茄子が出来上がるのも、もうすぐなようです。



 ところが・・・

 コチサ

 「もしもしお母さん、あのさぁ、茄子の葉っぱにゴマがいっぱい付いているんだけど・・・」

 お母さん

 「ゴマ?」

 コチサ

 「うん、白ゴマみたいの」

 お母さん

 「それアブラムシやろ」

 コチサ

 「えっ?」



 まさか、アブラムシなんて・・・

 ゴマだよゴマ・・・

 で、じーと葉っぱを見ていると・・・

 確かにかすかに動いています。

 なんてこと、どうして?

 それも全ての葉っぱにこんないっぱい・・・

 殺虫剤だ、殺虫剤を買って来よう。



 お母さん

 「お前、完全有機栽培するんじゃなかったん?」

 コチサ

 「えっ?」

 お母さん

 「殺虫剤かけたらダメやないのかのぉ」

 コチサ

 「じゃぁ、どうすれば?」

 お母さん

 「手でつぶせばええんよ」

 コチサ

 「い、嫌だよ、そんなの」

 お母さん

 「葉っぱを払って、土の上に落とすだけでもええんよ。それでももう上がって来れへんから」

 コチサ

 「それも嫌だよ、触りたくないよ」

 お母さん

 「実はそれはゴマなんよ。茄子にはゴマが付くんよ」

 コチサ

 「お母さん、今更ゴマって・・・もう動くところ見ちゃったんだよ。もう遅いよ」

 お母さん

 「それは動くゴマなんよ。食べてもええんよ」

 コチサ

 「・・・」



 ということで、お母さんは無視。

 なんとか殺虫剤を使わずにアブラムシ退治をと、頭を悩ますコチサ・・・



 お父さん

 「あーサチコかぁ・・・牛乳置いてあるやろ?」

 コチサ

 「何言ってんの?コチサ牛乳嫌いだもん、あるわけないでしょ」

 お父さん

 「じゃぁ買って来い」

 コチサ

 「な、なんでよ?」

 お父さん

 「牛乳を水で薄めてな、霧吹きに入れてアブラムシにかけるんや。窒息するんや」

 コチサ

 「そうなんだ。さすがお父さん、ありがとう」



 そして・・・

 霧吹きのシャワーを浴びた、ベランダの茄子が太陽の光を浴びて煌いています。

 アブラムシは・・・

 まだ居ます。

 でもお父さんの言ったことに間違いはあるはずがない。

 きっと時間が経てば全滅するはずです。



 コチサは部屋に戻って、労働の後の一休み、「麦芽豆乳」を飲み干します。

 ・・・そう、だってもったいなかったんだもん。

 どうせ余っちゃうんだから、その後牛乳だったら捨てるしかないけど、豆乳(それもココア味の麦芽豆乳)だったらコチサも飲めるしね。

 まぁ牛乳も豆乳も似てるし・・・



 ・・・ということで、「コチサの園芸一口レッスン」

 今日は、茄子とアブラムシと麦芽豆乳の巻でした。

 結果報告は後日!


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