No.95 2001.5.28
68歳のジョガーの女性と、60歳のウォーキングの男性とお話しました。
どちらも元気いっぱい、健康そのものです。
走ることと、歩くことが好きでたまらないお二人です。
お二人を見ていると、ジョギングもウォーキングも体に良いことが良くわかります。
ランニング暦7年、ウォーキング暦2年のコチサは、最近ウォーキングの方に比重が移りつつありました。
ジョガー
「まぁ、ウォーキングの方が手軽よね。どっちが体に良いかは変らないわよ。自分に合うほうを選んだ方が続けられるしね」
ウォーカー
「そうそう、続けるのが一番だからね」
コチサ
「両方を続けるというのはいかがでしょう?」
ジョガー
「それが出きるのなら、一番良いんじゃない」
ウォーカー
「そうそう、走るのと歩くのじゃ使う筋肉も違うからね、両方が鍛えられるならそれが一番だね」
ジョガーもウォーカーもお互いを尊重しながら、「それじゃ」と挨拶を交わし、それぞれの道に向かって進みだしました。
見送るコチサ・・・
どちらも健康そのものです。
かくしゃくとした足腰で、あっという間に遠くに行ってしまいました・・・
年齢を重ねれば重ねるほど、日頃の鍛錬の差は出てくるんだなと改めて実感しました。
ジョガーもウォーカーも、健康という面では精神的にも肉体的にも元気いっぱいで違いはありません。
どっちが良いかと言われれば、
「続けられる方を選ぶのが一番」ということになるようです。
ただ体の作りはかなり違います。
両方をしていて、コチサ自身も自覚しています。
ジョガーやランナーは、やはり筋肉や体型に「スポーツをしている」という部分が出てしまいます。
それに対してウォーカーは、バランスの取れた体型を維持しているという感じです。
人から
「いい体してますね、何か鍛えてらっしゃるのですか?」
と聞かれるのがジョガーやランナーならば、
「いつまでもお若いですね」
と言われるのがウォーカーじゃないかな・・・
などとコチサは、後姿を見送りながら考えました。
実はコチサは悩みどころでした。
あまりスポーツマンのような体になってしまうのが気になって、ランニングからウォーキングに切り替えていたのですが、
(ただでさえ太い足に筋肉がついて、腹筋は6つに割れてしまって、女性としての魅力がますます無くなってしまうのではないかと・・・)
ところがコチサには、ランニングを終わった後の満足感が、ウォーキングでは感じられない事に気が付いていたのです。
コチサ
「楽しく続けられるのが一番・・・よーし、コチサはやっぱりランナーだ。足に筋肉がついても腹筋が割れても、楽しいランニングの方を中心にするぞー!」
決心がついたその時、コチサランナーズクラブ「チームペッパーフレンズ」の群馬支部長から電話が・・・
支部長
「コチサさん、そろそろ今年の小諸エントリーしようと思うのですが・・・」
(小諸というのは、「小諸ふれあいウォーク」、62キロのウォーキング大会のことです。コチサはこの大会に過去2回出場しています)
コチサ
「あっ、今年はやめとく」
支部長
「えっ?」
コチサ
「コチサね、ランニング大会中心のエントリーにするから、そういうチョイスして」
支部長
「あのー、でも小諸はてっきり出場と思って、いろいろ手配してるんですけど・・・」
コチサ
「コチサランナーズクラブは、あくまでランナーズクラブだからね。やっぱりマラソンとか駅伝にしようよ、みんなにもそう言っておいて」
支部長
「いや、気持ちはわかるんですが・・・そろそろメンバーも高齢化してきて、クラブを維持するにはやはりウォーキング大会中心にしないと、難しい状況になってきてるんです」
コチサ
「へっ?そうなの?」
支部長
「いや、トレーニングをサボっているのもあるんですけどね」
拝啓
コチサペッパーフレンズ会員の皆さま
ほら、思い出そうよ。
あの青い空、白い雲。
心臓が破裂しそうになりながら飛び込んだ、白いテープ。
冷たい氷の入ったコップを手渡してくれたのは、先にゴールしたあなただったね。
大地に寝転び、荒い息を整えながら見た大空は、どこまでも高く、澄み切っていたよね。
大地に呼吸が伝わり、大地は鼓動を返してきた。
それが、地球の一員である自分を教えてくれたよ。
ほら、思い出そうよ。
あの感動と暑い汗。
ほら、走ろうよ、あの長い坂と永遠の一本道。
・・・そして帰り道の焼肉・・・
美味しかったよね
支部長
「コチサさん、もしかして去年の小諸は17時間かかってみんな疲れて現地解散になったから、焼肉食べられなかったこと恨んでません?」
違わい!
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