No.93 2001.5.23
今日は、コチサ流「レジャーシート学」を一席・・・
公園でのお弁当は、ベンチに座って食べるよりも、レジャーシートを敷いて食べる方が断然美味しい事を発見したコチサは、以来何処を歩くのも必ずレジャーシートを持参するようになりました。
そして、週末の昼下がり・・・
レジャーシートを広げておにぎりをパク付きながら、いつのまにかレジャーシート評論家になっているコチサがいました。
コチサが調べた狭い範囲の売店調査では、レジャーシートには100円、250円、480円、780円、1800円という4種類がありました。
コチサのレジャーシートは、勿論100円ショップのレジャーシートです。
この100円ショップのレジャーシートは、赤、青、緑、白の4色が長方形のレジャーシートの長い目に平行で色分けされているものです。
シートは勿論、薄いです。
250円のシートは、同じ4色が、レジャーシートの短い目にパターン化して刷り込まれ色分けされています。
100円のものとほとんど同じような素材の気がしますが、これは公園の売店などで売っていて、飛び込みのお客さん目当てに販売しているようです。
480円は、色もグレーとかで一色、生地も少し厚くなっています。
780円は、紺系でしっかりしたつくり、サイズも大きくなっています。
1800円は、サイズも2畳程度に広がり、4スミにプラスチックの杭を打ちつけられるようになっています。
この他に、キティちゃんとかもあるけどこれは今回の調査対象外です。
さて、家族連れは780円サイズが圧倒的です。
子供たちが、ごろごろ転がっても大丈夫な厚さと広さを確保しています。
恋人たちのカップルは、あらかじめレジャーシートを持ってくるのがポリシーに合わないのか、たいがいは売店で買った250円バージョンで過ごしています。
クラブや演劇の練習などの学生さんのグループは、コチサと一緒の100円シートをそれぞれがつなげて広さを確保しています。
上半身裸で日光浴をする外人さんも、100円シート組です。
アウトドアを趣味にしていそうなトレッキングシューズの熟年カップルは、家族連れと同じ780円愛用派のようです。
そしてさすがにこの公園には1800円の杭を打ち込むシートは目にしませんでした。
コチサ
「ふーん、それぞれ特徴があるんだなぁ・・・」
コチサは、したり顔で分析しながら、4個目のおにぎりを頬張りました。
そしてウトウト・・・
気がつくと、たくさんのレジャーシートがそれぞれ帰り支度です。
この光景も楽しいものです。
みんながそれぞれ、レジャーシートからぱたぱた草や木の枝を払い、片づけます。
几帳面な学生たちは、まるでシーツをたたむように、両端を二人で引っ張り合い、折り目ぴっちしにしまいます。
外人さんはわりとアバウトに、それでも要領よくコンパクトにまとめデイパックに押し込み、自転車で帰ります。
家族連れは、子供がぎゃぁぎゃあ言うのを注意しながら、お父さんとお母さんがやっぱり両端を引っ張り合いながらたたみます。
トレッキングカップルは、たたむというよりくるむと言う感じで、クルクル端から丸めて、リュックサックに立てる感じでしまいました。
コチサ
「ふーん、それぞれだなぁ・・・でもみんなレジャーシートがお弁当を美味しくしてくれることを知ってるんだぁ」
コチサはこれでもわりと几帳面な性格なので、きっちりとたたみ、買った時のビニール袋にしまい込みます・・・(ふっふっ新品みたい)
それぞれの人たちが、思い思いの形で、レジャーシートをしまい家路に向かった時、悲しい光景を目にしました。
250円のレジャーシートのカップルが、くるくるとレジャーシートを無造作にまとめ、ごみ箱に捨てて帰ったのです。
良く思おうとしました。
きっと初めてのデートだったんだ。
おしゃれをして公園に来て、彼女を芝生に座らせて汚させないようにと、入り口の売店で250円のレジャーシートを買った。
ひと休みした後、さぁこれから予約したレストランだ。
彼の小さいセカンドバック(これも今時ねぇ)にも、彼女のハンドバックにも、レジャーシートは収まりが悪い・・・
それに250円だ。
彼女のスカートを芝生の汚れから守るのには十分な役目を果たした・・・
そう思って今見た光景を忘れようとした時、コチサの後ろの子供が叫びました。
少年
「レジャーシートは何回も何回もここに遊びに来るって約束なんだ。破れるまで捨てちゃいけないんだ」
コチサは、自分のバックにしまったレジャーシートをポンポンと叩き、話しかけました。
「さぁ、また来週来ようね、約束だよ」
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