No.051 2001.2.9
2月8日は、お友達の美容師の白水さんの6回目の誕生日でした。
実年齢はコチサと同じくらいで、本当の誕生日も別な日なのですが、この日を白水さんは第二の誕生日として毎年祝っています。
2月8日は、白水さんが骨髄移植を受けて、新しい命が吹き込まれた日です。
そして新しい白水さんも、6歳・・・小学校入学を迎える歳になります。
そこで、仕事中だけど美容室に電話を・・・
コチサ
「白水さん?」
白水さん
「あぁ、コチサさん、カットの予約ですか?」
コチサ
「いや・・・そうだね、うーん、でもまだいいや」
白水さん
「そうですか、それじゃ」
コチサ
「はい・・・じゃなくて、今日はお誕生日でしょ、お祝いを・・・」
白水さん
「覚えていてくれたんですか、ありがとうございます」
コチサ
「6歳ですね」
白水さん
「えぇ6歳ですね」
コチサ
「イジャモは元気?」
白水さん
「えぇ、元気です」
白水さんは、現在コチサのリスニングマガジンにレギュラー出演をしてくれています。
そしてそこでの役名が、白水さんの美容室の名前をとって「モイジャさん」となっています。
「イジャモ」というのは、白水さんの息子さんの役名です。
白水さんは、骨髄移植を受けた後、結婚しました。
そして近親者移植以外では、世界的にも珍しいといわれる父親になったのです。
リスニングマガジンの白水さんのコーナー「陽だまりの宝物」は、木漏れ日を浴びた公園で、父親モイジャさんが最愛の息子イジャモに語りかけるという設定で、穏やかなお話をしてくれています。
コチサ
「そうそう陽だまりの宝物、たくさん感想が来てるよ」
白水さん
「ありがとうございます」
コチサ
「白水さんに、髪切ってもらいたいという人が結構いるんだけど」
白水さん
「喜んで切らせてもらいます。是非来て下さるように伝えてください」
コチサ
「何人くらい紹介すると、コチサに特典つくかな?」
白水さん
「へっ?」
コチサ
「いや、冗談だよ、冗談」
白水さん
「コチサさんも、伸びたら切りに来て下さいね」
コチサ
「うん、今度は少し色を入れて、ストレートかけてぇ・・・それから・・・」
白水さんと話していると穏やかな気持ちになってきます。
お客さんが待っているだろうに、話に付き合ってくれる白水さん。
こうして、いつもの何気ない一日が、とっても元気ある一日に変わっていきます。
コチサが、白水さんに髪を切ってもらってかれこれ10年・・・
その間、白水さんもコチサもいろんなことがあったけど、気が付けば美容室の椅子に座っているコチサがいます。
美容室の鏡って不思議です。
お互いの顔を見て話しているのだけれど、面と向かって話しているわけではない。
鏡に映った姿には、その人の本当の姿・心が現れます。
だからお客さんは、それで安心して髪を切ってもらえるのかも知れない・・・
まぁコチサの場合、言いたい事だけ注文をつけて、後ははさみの音を聞きながら、全然関係無いことをマシンガンのように話し放しなんだけどね。
春に向けて、少し髪を身近くしようかな。
今切ったばかりの電話だけど、もう一度受話器を取り上げました。
再ダイヤル・・・
コチサ
「もしもし、白水さん?またまたコチサだよー、えーとね・・・」
白水さん?
「(ガチャン・・・ツーツー)」
えっ?
これって、どゆこと?
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