コチサニュース No.045 2001.1.26

  コチサのペッパーフレンズ「ランナーズクラブ」の群馬支部の支部長の代理が、1月25日付で、本業の銀行の支店長に昇進されました。

 おめでとうございます。

 午前中に移動があり、支店長室について先ず最初にコチサに電話をくれたことは、嬉しい限りです。



  代理(現・新支店長)

 「もしもし○○銀行××支店の支店長ですが・・・」

 (第六感がピンときたコチサ)

  コチサ

 「代理!おめでとうございます」

 代理(現・新支店長)

 「いやぁー、おかげさまで・・・」

 コチサ

 「本当に、おかげさまだよ」

 代理(現・新支店長・・・しつこいか)

 「へっ?」

 コチサ

 「コチサと知り合って足掛け5年、陰になり陽になり、サポートした結果だね」

 代理

 「すいません?聞き間違えかも・・・それは私がコチサさんをサポートしたということですか?」

 コチサ

 「表向きはね。でも実はコチサあっての代理でしょ。だからおかげさまでって言ったんでしょ」

 代理

 「いやあれは、いわゆる世間の謙遜というか予定調和というか・・・」

 コチサ

 「今、支店長の椅子から電話してるの?」

 代理

 「そう、一番偉くなりましたからね、もう自由に電話しても、誰も文句言えないんですよ」

 コチサ

 「じゃぁ今度からそこに電話して「代理お願いします」っていうとどうなるの?」

 代理

 「新しい代理が出ると思いますけど・・・」

 コチサ

 「でも今更、支店長なんて呼びにくいね」

 代理

 「いや今までの呼び方で結構です。ただお電話をいただく時だけ、注意をしていただければ、私を呼び出してもらえますから」

 コチサ

 「了解!」



 電話口で、コチサには万感迫るものがあった。

 あの代理が・・・

 コチサが手塩にかけて育てた代理が・・・

 今、42歳という若さで、大手銀行の支店長の座にまで登りつめたのだ。

 電話でなかったら、肩を叩いて誉めてやりたい・・・

 思えば、子供の頃から、手のかかる奴だった・・・



 代理

 「ねぇ、今、 コチサニュースのネタにしようと思っていませんでした?」

 コチサ

 「な、なんで解るの?」

 代理

 「それで、いかにも自分が手塩にかけて育てた、なんて話を作ろうと思ってませんでした?」

 コチサ

 「よ、よせやい、そんな・・・」

 代理

 「付き合い長いですからね」

 コチサ

 「何言ってるんだい。コチサは純粋に代理の昇進を喜んでいるだけだよ」

 代理

 「本当ですか?転んでもただでは起き上がらないのがコチサさんですよ」



 ふっ、何を言ってるんだ、代理のやつめ・・・

 そういえば奴に走る喜びを教えたのもコチサだった。

 最初の頃は、泣きながらついて来たっけ・・・

 コチサの後塵を拝して、「いつかきっと」と悔しい思いをしたんだろう・・・

 でもその悔しい思いが、今日のこの日を作ったんだ。

 何、礼などいらんよ・・・ふっ



 代理

 「コチサさん、コチサさん、何か会話が止まってるし、やっぱり変ですよ。絶対ネタ考えてますよ」

 コチサ

 「違うよ、喜んでいるだけだよ。奥さんも娘さんも大喜びでしょ」

 代理

 「まぁ、おかげさまで・・・あっ、また言っちゃた」

 コチサ

 「そうだよ、本当におかげさまだよ」



  代理の奥さんと娘さん・・・

 ふっ、思えばコチサが仲を取り持ったんだっけ・・・

 照れ屋の二人をくっつけるのに、手がかかったもんだった・・・



 代理

 「コチサさん、言っておきますけど、私が結婚したのってもう15年以上も前のことですからね・・・娘だってもう小学生・・・どっちもコチサさんに出会うずーと前の話ですからね、面白おかしく話し作っちゃだめですよ・・・」

 コチサ

 「ちぇっ」

 代理

 「今なんか下品な舌打ちのようなのが聞こえましたけど・・・」

 コチサ

 「い、いや、気のせいだよ・・・でもまぁ、とにかく良かった良かった。今度会うのいつだっけ?お祝いしようね」

 代理

 「今度会うのは3月の大会でですよ。コチサさんがお祝いしてくれるんですか?」

 コチサ

 「勿論だよ。いっぱい食べて騒ごうよ」

 代理

 「でも、会計はこっちもちなんですよね」

 コチサ

 「気にしないでよ、そんなこと。支店長なんだから」

 代理

 「まぁ、いいですけど・・・」



  何かの用事で東京に来る時は、必ず電話してくれる代理。

  マラソン大会や駅伝大会では、参加者をまとめ、選手が気持ち良く走れるように動き回っている代理。

 いつも気配りと、笑顔で、コチサを自由に振舞わせてくれる。

 きっと職場でも、お客さんや同僚にも同じように接しているのだろう。

 だから代理、今度は支店長の椅子に座って、少し偉そうにふんぞり返っていてもいいんだよ。

 今までの代理を知っているから、きっとみんな喜んで代理のもとで力を発揮してくれると思う。

 エンパワーメントが発揮された素晴らしい支店になるように、代理が派遣されたんだね。

 でも、東京の支店じゃないから、コチサには大型融資とかしてくれないよね。

 まぁ、たとえしてくれても返せないけどね。



 代理

 「ってゆうか、返す気がないんですよね」

 コチサ

 「はいっ」


<BACK NEXT>